高校4冠からプロ入り、WBA世界Sフライ級10位にランクされる松本 亮 (大橋)選手が初のタイトル戦。OPBF同級5位ルサリー・サモール(タイ)と、空位のOPBF東洋太平洋S・フライ級王座を争った。2014年12月30日。東京都体育館。
ルサリーはこれまで25勝(11KO)5敗2分。2013年7月、マカオのリングで現世界ランカー、レックス・ツォー(中国・香港)に、僅差(0-2)の判定負けするも、その後5連勝。
試合は初回から松本選手が10センチ以上身長の低いルサリーに対し、右アッパーを有効に使いリード。
強烈な左ボディも織り交ぜ攻勢の松本選手に、KOの期待が高る。
ワンサイドな展開となったが、タフなルサリーは松本選手の強打を耐えて前進。
まともには喰らうことはなのだが、懐に入られた松本選手はクリンチのシーンが増え、攻撃を寸断される。
山場が作れなかった松本選手だが、終盤はKOを狙って必死にパンチを繰り出した。
そして迎えた最終ラウンド。右からチャンスを掴んだ松本選手は、一気にスパート。
連打から右を打ち込まれたルサリーは、ついにキャンバスへ沈んだ。
初のベルトを巻いた松本選手は、これで13戦全勝(11KO)無敗。
同じ大橋ジムの2階級制覇王者井上尚弥選手は、同学年、同階級のライバル。「自分も負けていられない」という新王者に対し、大橋会長、松本トレーナーは、2015年精神面の成長に期待を賭ける。
年内の世界挑戦を目指す松本選手の今後に注目!。