井上拓真(大橋)vsネストール・ナルバエス(亜)。井上尚弥(大橋)選手の実弟拓真選手が、オマール・ナルバエス(亜)の実弟で、世界挑戦の経験もあるネストールと対戦。兄弟対決の先陣に挑んだ。2014年12月30日、東京都体育館。
WBA世界Lフライ級5位。他、WBC、WBOでも世界入りしている拓真選手は、ここまで3戦全勝(1KO)。
対するネストールは2012年11月、東京で五十嵐俊幸(帝拳)選手が持っていた、WBC世界フライ級王座に挑戦するも、僅差の判定負けでプロ初黒星。それ以来、2度目の日本リング登場となる。20勝(9KO)2敗2分。
立ち上がりからスピーディーなボクシングで、拓真選手がナルバエスをリード。
ナルバエスは拓真選手のスピード・ボクシングの前に守勢に立たされる。
ラウンドが進んでも拓真選手のペースは一向に変わらず、毎ラウンドのようにポイントを積み重ねて行った。
最終8ラウンドまで拓真選手がスピードで押し切り、元世界挑戦者を降した。
スコアは80-73、80-72、80-72の3-0。
「ドロドロの試合になった」と、喜びも控えめな拓真選手だが、「いい経験になった」とも付け加えた。
19歳になったばかりの俊英は、兄に続く世界王座獲得が期待される。