11日(日本時間12日)、米カリフォルニア州テメキュラで開催された、WBA世界Sバンタム級暫定王座決定戦。同級2位オスカー・エスカンドン(コロンビア)vs同級5位タイソン・ケイブ(カナダ)の12回戦は、エスカンドンが2-1の判定勝ちで新暫定王者。
スコアは117-111、115-113、113-115。試合はサウスポーのケイブが、速いフットワークを駆使しエスカンドンをアウトボクシング。威力には欠けるものの、手数とヒット数で上回り試合をリード。中盤以降、動きの衰えたケイブにエスカンドンが詰め寄ったが、試合の流れを変えるまでには至らず試合終了。
ケイブの手があがるものと思われたが、判定は意外にもエスカンドンに。30歳の新暫定王者は、24勝(16KO)1敗。唯一の黒星はネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に喫したもの。敗れたケイブは24勝(8KO)3敗。
試合開催まで1週間を切って暫定戦として認められたこのカード。今月5日付けで発表された最新ランキングでは、セルメニョがまだ暫定王者として表記されていたが、8日になってWBAはセルメニョの暫定王座を剥奪。
セルメニョ陣営は相次ぐ試合直前のトラブルによるブランクの考慮。18日(現地時間)に、1年4ヶ月ぶりにリング復帰が決まっていることをアピールしたが、WBAはこれを却下している。
モスクワで開催された、WBA世界Sミドル級暫定王座決定戦。同級2位ヒョードル・チュディノフ(ロシア)vs同級4位のベン・マックロー(豪)の一戦は、チュディノフが2回KOで新暫定王者に就いている。