今日の後楽園ホールはトクホン真闘ジム 主催・トクホンダッシュエアロ第87弾。協栄ジムから高橋謙太選手が6回戦に出場する。昨日、ロサンゼルスの世界バンタム級ダブルタイトル戦を取材した山田純夫氏は、この試合のために本日帰国(ジョークです)。(;^_^A
先日、トクホン真闘ジム の佐々木隆雄会長が、弟子の宮本真幸選手を引きつれ協栄ジムに殴りこみ。(^-^)/
相変わらずの気合が入った熱血指導ぶりを披露してくれた。その昔、世界王者になる前の佐藤 修 選手、まだグリーンボーイの坂田健史選手らを真闘ジムへ出稽古へ連れて行った日々が懐かしく思い起こされる。
「会長、これ豊島さんの写真です」
大竹マネジャーが、”KOプリンス”豊島政直(SB川口)選手のポートレートを手渡した。
「オオ~、政直ですか!」
会長の目に精気が宿った。豊島選手こそ、佐々木会長の一番弟子。郷里(秋田県大曲市)の先輩佐々木氏を頼って上京、師弟共々プロの世界へ飛び込んだのは1968年。4月のデビュー以来、豊島選手は5連続60秒以内KOの記録を樹立。6連続ファーストラウンドKOは、当時の新記録である。
余りに騒がれたスラッガーは、初の6回戦で思わぬつまずきを経験。そこで、気分転換の意味も困られて送られたのがハワイのリング。ここで豊島選手は倒しまくる。
14ヶ月の間に13勝(11KO)1敗1分の驚異的レコードを残し、日本ランキング2位まで上昇。73年4月、颯爽と帰国した豊島選手は、まさに「カッコ良かったよ~」(大竹マネジャー)。
日本帰国時にはハワイから応援団も一緒にやって来るほどの人気ぶり。ハワイ帰りのKOプリンスは、大いに期待された。
この時、ハワイでプロデビューを果たし先に帰国していた上原康恒(協栄)選手は、「お世話になった」からと、わざわざ羽田空港まで出迎えに出ている。
これもまた偶然なのだが、佐々木会長の下でマネジャーを務めておられた元日本バンタム級トップコンテンダー三船 豪 (草加有沢)氏も、「豊島さんにはお世話になりましたねェ」と話されています。
ダニー・ロペス戦はロングカウントに泣いた。
拳のケガが多く、タイトルには無縁で終わった豊島選手の生涯戦績は23勝(20KO)8敗1分。うち、初回KOが13度、倒した試合は全て4回以内という超ハードパンチャー。なかなか止めない時代ですからね、これは凄い。
日本一のスパルタジム。熱血指導の佐々木会長は、日本王者6名を輩出する他、”突貫ファイター”磯上修一選手を世界戦の舞台まで引き上げた。
元社会人王者の会長は、興行の合間にこんなところも見せてくれた。(納涼ボクシングにて)
「政直ですか~」
実に感慨深げに、その名を口にされていた佐々木会長。
今、豊島選手の写真は真闘ジム会長室に大事に飾られている。
一番弟子。忘れられませんね。
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