プロボドニコフvsマティセ / マイダナ/ ガルシア

モスクワのリングで再起に成功した、前WBO世界Sライト級王者ルスラン・プロボドニコフ（ロシア）の次戦は、来年3月28日（現地時間）、米国で予定。”シベリアン・ロッキー”は、ルーカス・マティセ（亜）、マルコス・レネ・マイダナ（亜）、ダニー・ガルシア（米）らとの対戦を希望している。

好戦的ファイトで米国ファンに名前を売ったプロボドニコフは、現在、WBO世界Sライト級の2位にランクされている。マティセは同級1位にランクされ、この二人の戦いが実現すれば、「暫定王座決定戦」か、「指名挑戦者決定戦」となる。

マニー・パッキャオ（比）の持つウェルター級王座挑戦に敗れた、現王者クリス・アルジェリ（米）には、パッキャオ戦の直前になって「王座剥奪」の方向性が取り沙汰され、陣営が「話が違う」と慌てる場面があった。

パッキャオvsアルジェリ戦のPPVは、かつてないほどの低調に終わったようで、ラッキー王者アルジェリの商品価値は、それほど高くはない。王座保持で再起なら、マティセ、プロボドニコフ戦が浮上しようが、再起戦は「楽な相手」となると、ワンクッション置いたお膳立てが行われそう。

フロイド・メイウェザーJｒ（米）との連戦に敗れたマイダナも、来春に再起を表明しており、「金になる対戦相手」を物色中。また、ウェルター級転向も考慮するガルシアも、防衛戦の間隔が空いたままで、来春にはアクションがありそう。

さて、マティセ、マイダナ、ガルシアは、いずれも大物代理人アル・ヘイモンの傘下にある。

2015年2月から、ヘイモンは2000万ドルで24試合分の放映枠を獲得した、NBCスポーツが放映（4試合は地上波のNBCで放送）する興行を手がけることになっており、NBCに対し、「SHOWTIME」と「HBO」からヘイモン・ファイターを撤退させることを約束している。

どんな方向性で動いて行くのか。大いに注目です。

応援、深く感謝です！→