15日(日本時間16日)、ドイツ・ハンブルクのO2ワールド・アリーナに、1万6千人の観衆を集めて行われた世界ヘビー級タイトルマッチ。IBF、WBO並びにWBAスーパー王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)vs挑戦者・IBF1位クブラット・プレーフ(ブルカリア)の一戦は、クリチコが5回2分21秒KO勝ち。
クリチコが左腕上腕部を痛め、約2ヶ月延期されて行われた試合。クリチコはいつになく積極的攻撃姿勢を見せた。初回、かく乱戦法に出た挑戦者に慌てた様子を見せた王者だったが、いきなりの左フックでダウンを奪う。
立ち上がったプーレフに、もう一度狙いすました左フックでダウンを追加。時間もたっぷりあり、初回KOかと思わせたが、クリチコは慌てず?、一発を狙い初回終了。
3回にも右ストレートを効かせたクリチコは、左フックでダウンを追加。4回は挑戦者がワン・ツーから左フックを好打したが、クリチコも強い左フックを打ち返す。
そして迎えた第5ラウンド。王者の強烈な左フックが挑戦者を捉えると、プーレフは深々とキャンバスへ沈んだ。KOタイム5回2分21秒。
クリチコはIBF王座17度目、WBO13度目、WBA7度目の王座防衛に成功。(詳しくはSUMIOレポートにて)