試合枯れのギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が王座に君臨するWBO世界Sバンタム級に暫定王座が設置されることが決まったのは、先のWBO総会でのこと。WBOは2位ジェネシス・シルバニア(比)陣営に対し、上位ランカーとの暫定王座決定戦を行うよう指令を出したものの、25戦全勝(11KO)無敗の比国人選手は出場を辞退。
3位にランクされるジェシー・マグダレノ(米)は、トップランク所属のホープで19戦全勝(15KO)無敗の戦歴を持つが、こちらも、勝てばリゴンドーとの王座統一戦が指令される、暫定王座決定戦出場は辞退。
結局、4位のWBO欧州王者ゾルト・べダック(ハンガリー)が出場に名乗りを上げ、暫定王座決定戦は12月6日(現地時間)、ハンガリーの首都ブタペストで開催される予定。しかし、まだ対戦に名乗りを上げるランカーがいない。
ランキングは5位岩佐亮佑(セレス)選手、6位に31勝(22KO)1分無敗のアンドレス・グティエレス(メキシコ)、7位にレイ・バルガス(メキシコ)=22戦全勝(19KO)=と続くが、果たして誰がブタペストのリングに立つことになるのだろうか。
リゴンドーにはフェザー級王座挑戦の噂もあるが、「Sバンタム級に留まる」というマネジャーとプロモーションの意見は大きくくいちがい、複雑な陣営の意見統一は難しい状況で、次の試合の目処は立っていない。