8月の世界ミニマム級王座統一戦で、IBF王者高山勝成(仲里)選手に勝ち、王座統一を果たしたフンシスコ・ロドリゲス(メキシコ)は減量苦からLフライ級転向を宣言。既に10月1日付けでIBF王座は返上。現在保持するWBO王座の返上も時間の問題となっている。
IBF王座の方は、3位の高山選手と4位のホセ・アルグメド(メキシコ)による王座決定戦が指令され、現在交渉中。高山陣営は12月末から来年1月の開催を目指している。
アルグメドは13勝(7KO)3敗1分けの25歳。最新試合は5月にカルロス・べラルデ(メキシコ)と空位のIBFラテン王座を争った試合で、10回際どい判定負け。(96-94、94-96、94-96・ベラルデはWBO世界Lフライ級王座挑戦が決定)
試合開催地が日本、メキシコのどちらになるかはわからないが、高山選手の王座返り咲きの可能性は十分。再度、悲願の4団体王座奪取に向けてスタートを切ることを期待。
ロドリゲスのザンファー・プロモーションは、既にLフライ級でチャンスを作る方向で動いおており、WBO王座の方もタイミングを見て正式に返上になりそうで、そうなると最新WBOランキング上位にいる日本人選手にチャンスが出てくる。
1位のワンヘン・メナヨーシン(タイ)は、11月6日にWBC王者オスワルド・ノボア(メキシコ)への挑戦が決まっており圏外。そうなると王座決定戦出場のチャンスは、2位の 原 隆二(大橋)選手に巡ってくる。
原選手は10月30日、名古屋の超新星・田中恒成(畑中)選手を相手に、保持するOPBF王座防衛戦に挑むことが決まっており、まさにこの試合は世界タイトル戦出場への最後の試金石となる重要試合となった。
3位 熊 朝忠(中国)は10月25日にWBA王者ヘッキー・ブドラー(南ア)へ挑戦決定で、これも圏外。その下4位にランクされるのは田口良一(ワタナベ)選手で、現在のランク最上位者で王座が争われることになれば、日本人選手同士の争いになる。
ザンファープロの工作も何かありそうだが、ここは日本人選手同士による王座決定戦実現を楽しみにしたい。今後に注目!。