4日(日本時間5日)、WBC世界フェザー級王者ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)は、挑戦者ホルヘ・アルセ(メキシコ)の故郷ロスモチスのリングに登場。返り咲いたフェザー級王座2度目の防衛戦に挑んだ。
35歳の元5階級制覇王者は、故郷挑戦で気合が入る。予想は大きくゴンサレス有利に傾いている。
試合開始。
挑戦者は得意のボディショットで王者に接近戦を挑む。しかし、この夜はこんなシーンはまれ。接近戦を仕掛けない挑戦者は、リーチの長い王者の距離で戦う事になる。
第3ラウンド。ゴンサレス得意の左フックがアルセを襲うと、アルセはダウン。挑戦者はこのラウンド左目上をカットし出血。ゴンサレスは-1ポイント。
第5ラウンド。アルセが左フックをヒットさせると、ゴンサレスは後退。この試合初めて見せた挑戦者の攻勢だったが、ラウンド終盤、またもや王者の左フックが炸裂し、アルセはこの試合2度目のダウン。
「打って来い!」と威勢は良いが、積極的に仕掛けない挑戦者。こうなるとサイズの差はいかんともしがたく、ゴンサレスのパンチを被弾するだけのラウンドが続く。だが、ゴンサレスも深追いはしない。
ワンサイドゲームが続く第9ラウンド。またもやゴンサレスの左フックが炸裂。
アルセはまたもやキャンバスへ落下。
立ち上がったアルセに攻め込むゴンサレス。しかし、ここも仕留めるには至らない。
試合全般を通じて王者の左ジャブ、フックが猛威をふるった。
そして迎えた11ラウンド。ゴンサレスの強い左フックから右がアルセに叩き込まれる。
ジョニー・カラス(米)主審は、ついに試合をストップ。TKOタイム11回2分43秒。
おとなしく「ストップ」のコールを聞いたアルセは、試合後、ドネア戦に続く「引退宣言」。
完勝で2度目(通算6度目)のフェザー級王座防衛に成功したゴンサレス。
33歳のゴンサレスは57勝(48KO)8敗。WBC世界フェザー級王座は、2012年4月、ゴンサレス(最初の王座)がエリオ・ロハス(ドミニカ)と戦って以来、指名試合がなされていない。
現在のランキング1位、前王者のアブネル・マレス(メキシコ)は、年内にもWBA世界フェザー級暫定王者ヘスス・クエジャル(亜)への挑戦話があり、2位ジェイソン・ペレス(プエルトリコ)はIBF王座挑戦が決定。3位にメルビン・ソンソナ(比)となっている。
ゴンサレスの今後の防衛ロードに注目。