20日(日本時間21日)、WBC世界Sフライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)の初防衛戦は、生まれ故郷メキシコ・グアムチルで開催された。故郷に錦を飾り、颯爽とリングに登場したクアドラス。
挑戦者は同級3位ホセ・シュガー・サルガド(メキシコ)。昨年6月、白石豊土(協栄)選手が対戦した。
開催地、メキシコ・シナロア州、グアムチル市長に記念の盾を送る、WBC共同立会人のレックス・ウォーカー(左)、右はプロモーターのレヒナルド・キュキュレ。
父レヒナルドと一緒に、プロモシオネス・デル・プエブロ(大衆のプロモーション)を運営する、オスワルド・キュキュレ代表。
中央はクアドラスのマネージャー、サルバドール・ブリマン。
リングアナはエドガルド・アレハンドレ。
右はチーフセコンドを務めるサルガドの実父。「親子で世界を獲る」と熱い調子で語っていた(昨年6月)。
ジェイ・ナディ主審の注意を聞き、いよいよ試合開始。
左から打って出る挑戦者。
TEIKENプロモーション所属の王者は、すかさず反撃。
体ごと叩きつける右を振るサルガド。しかし、王者に交わされる。
初回はチャンピオンのラウンド。
第2ラウンドもチャンピオンのラウンド。
そして迎えた第3ラウンドは両選手譲らない打ち合いとなる。
鼻血をしたたらせながら、クアドラスに打ちかかるサルガド。
打撃戦は望むところの王者も打ち合いに応じる。
激戦となった第3ラウンド終了。
挑戦者のエンジンもかかってきた。
王者も落ち着いた表情でコーナーの指示を聞く。
第4ラウンド開始。またもや激しい打ち合いが始まった。
打撃戦の最中、偶然のバッティング。
サルガドが左まぶたをカット。
傷は思いのほか深く、ナディ主審はレッドカードを掲げると、試合終了を告げた。
仕方ないといった表情のクアドラス。
試合は4回2分28秒、テクニカルドローとなった。
3回まではクアドラスが30-27、30-27、30-28でリードしていたが、試合はこれからというところだった。
V1に成功したクアドラスは30勝(24KO)無敗1分。
今後は日本人挑戦者との対戦が期待される。