WBAを実質的に牛耳るヒルベルト・メンドサJr副会長。昨日はWBAのホームページに、作りすぎた世界チャンピオンを正当化するかのようなメッセージが掲載されていた。
WBAの歴史に触れ、タイトル承認団体としての正当性を述べ、現在の複数王者はプロモーターの要望で誕生した他団体(WBO、IBF)の責任と言わんばかり。ランクされたボクサーの活動を、より多くの機会を与える事で保証するとあった。
結局は、複数王者を正当化している言い訳にしか取れないような内容でした。しかし、このメッセージは1日で削除。これは大変珍しい。一体なんだったんだろう。(^o^;)
そして今日新たにWBA ホームページに掲載されたメンドサJr副会長の写真がこちら↓
Gilberto Jesús Mendoza entregó la faja al costarricense
世界チャンピオンベルトを肩にかけるのは、Sフェザー級暫定王者ブライアン・バスケス(コスタリカ)。10日(現地時間)現地で行われたコスタリカ初の世界チャンピオン、バスケスへのベルト贈呈式では、メンドサJr副会長自らチャンピオンベルトを手渡した。
なんだか不快な気持ちです。
昨年大晦日、Sフェザー級正規王者内山高志(ワタナベ)選手は、暫定王者ホルへ・ソリス(メキシコ)との王座統一戦で見事な勝利を収めた。そしてこの試合は、『王座統一戦』として大きく報道された。
ボクシング界の活性化のために、より多くの選手にチャンスを与える。
『王座統一戦』としながら、WBAがすでに次の暫定王者を認定していたことは、矛盾でしかない。
「暫定ってなくなったんじゃないの」
「いや、ちゃんと防衛戦やっていきますよ」
「なんだ、まだそんなことやってるの。もうやめちゃった方がいいよWBAなんか」
ウーゴ・ルイス。
ひとつ認めれば我もと続く。来週のSミドル級暫定戦を認定したばかりに、バンタム級暫定王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)も3度目の”暫定”世界王座防衛戦に挑むことが認められた(相手も決まっていないのに)。
そして無敵の王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が正規王座に君臨するLフライ級に、意味もなく作られた暫定王者ホセ・アルフレッド・ロドリゲス(メキシコ)も初防衛戦に挑む。挑戦者はアルベルト・ローゼル(ペルー)。3月31日、試合は挑戦者の地元ペルーの首都リマで行われる。
コスタリカ、ペルー。世界戦開催国としてはあまり聞かない。
WBAが認定する世界タイトルマッチだから興行が成り立つ。そしてそれは、確かにボクシングと地域の活性化、より多くの選手にチャンピオンベルトを得られるチャンスを与えることにはなっている。
しかし、これは『WBA世界王者』を謳った欺きでしかないと感じます。
ゴンサレスの左がゴメス氏。
いきなり暫定王者の世界1位ランクをしたWBAに、ランキング委員長ホセ・オリバー・ゴメス氏の突然の退任を期に体質改善の期待がなされている。しかし、ゴメス氏の退任理由は、業務上の不正、トラブルとはなんら無関係のようです。
1999年、世界ランキング不正操作による贈収賄事件でIBF本部は米政府の捜査を受けた。ロバート・リー会長は失脚。その後の人事維新で復活したIBFは、地味ともいえる厳格な運営をしている。(”大暴動” IBF世界Lフライ級戦 は残念でしたが、レフェリングは問題なかったと思います。)
お隣韓国で起こった、韓国44人目の世界王者vsニセモノ挑戦者! が、今、WBAを通じ世界的に行われているような気がしてなりません。
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