WBC世界Sバンタム級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)は3度目の防衛戦迎えた。自信満々の表情でリングインした王者のこの日の報酬は、75万ドル(約8千万円)。13日(現地時間)、ラスベガス・MGMグランド・ガーデン・アリーナ。
挑戦者はバンタム級が主戦場のマヌエル・ローマン(メキシコ)。直前の賭け率は21-1でチャンピオン有利。
リングサイドで観戦の前ミドル級王者セルヒオ・マルチネス(亜・左)と、アドバイザーのサンプソン・リューコーイッツ。
リカルド・ロペス(中央)をはじめとするメキシコ「テレビザ」解説陣。
下はショータイム局解説陣。ポール・マリナージ(左)、殿堂入りキャスターアル・バーンシュタイン(中央)。
GBPののマッチメイカー、エリック・ゴメスを挟んで、レックス・ウォーカー立会人とマウリシオ・スライマンWBC会長(左)。
ゴングを前に挑戦者は気合の雄叫びをあげた。
余裕をうかがわせるチャンピオン。すっかり貫禄が付いてきた。
試合開始。積極的に仕掛けたのはサンタクルス。
いつもは相手の出方を伺うことが多い王者だが、この日は最初から攻めまくる。
鋭い右がローマンを襲う。
そして迎えた第2ラウンド。
試合は王者が打ち込んだ、早くて強い右一発で終焉を迎える。
キャンバスへ崩れ落ちたローマンは何とか立ち上がったが、ダメージを見て取ったロバート・バード主審はカウントをストップ。
賭け率通リの呆気ない幕切れとなった。TKOタイム2回55秒。
全くの楽勝で28勝(16KO)1分無敗としたサンタクルス。
戦前からWBA世界同級スーパー王者ギジェルモ・りゴンドー(キューバ)戦への興味を語っていた王者だが、試合後、改めて「リゴンドー」の名前を口にした。
ネックは両選手の報酬。果たして交渉の席に着けるのか。今後の流れに注目。