WBCは、Sライト級王者ダニー・ガルシア(メキシコ)vs同級1位ビクトル・ポストル(ウクライナ)。ヘビー級王者ベルマン・スティバーン(ハイチ=カナダ)vs同級1位デオンテイ・ワイルダー(米)のふつの指名試合に対し、期限内に交渉がまとまらない場合、9月12日(日本時間13日)、ラスベガスで入札を実施することを指令。
アル・ヘイモン傘下のガルシアはウェルター級転向を示唆しており、王座返上位となった場合には、同じく階級アップを宣言しているライト級王者オマール・フィゲロア(米)も、その動きに同調する見通し。ヘイモンはオマール・フィゲロア・シニア(実父)と共同で、フィゲロアのアドバイザーも務めている。
ヘビー級期待の”KOセンセーション”・ワイルダーもヘイモンの契約選手。王者スティバーンはドン・キングが抱えた久々のヘビー級チャンピオン。
32戦全KO勝ちのワイルダーと、24勝(21KO)1敗1分のスティバーン。ヘビー級期待の好カードが、果たしてどんな条件で決まるのかは大いに注目。
ヘイモンは今年に入りラスベガスに『ヘイモン・スポーツ』を設立。カナダのプロモーター、イヴォン・ミシェル氏、亀田和毅選手の次期防衛戦を落札した、レオン・マルグス氏(主にラテン系選手を抱える)とは、友好関係を結んでいる。
現在ヘイモンは、GBPとの連携で”Showtime”に選手を出し続けているが、今年に入り契約選手を大きく増やし、もはや”Showtime”の予算内では消化できない状況にある。
ボクシング・ビジネス拡大の為の予算調達に目処がついたヘイモンは、米スポーツチャンネル数社と交渉を開始。その中で興味を示した、NBCスポーツ・グループと基本的条件で合意に達した模様。年間20試合以上が放映される予定で、その中には地上波NBCで放送される試合もあるという。
来年度以降、新しいボクシング・ビジネス・スタイルの確率を目指しているヘイモン。今後の動きには大注目。