IBF世界ウェルター級王者ショーン・ポーター(米)vs同級1位ケル・ブロック(英)。16日(日本時間17日)、米カリフォルニア州カーソン・スタブハブ・センター。王者ポーターはこれが2度目の防衛戦。24勝(15KO)1分無敗。
挑戦者ブロックは32戦全勝(22KO)無敗。左側の大柄なスキンヘッドは 、チーフトレーナーのドミニク・イングル。父のブレンダンとともに、ブロックと同じ地元シェフィールド出身のナジーム・ハメドも担当した。
試合開始。
第2ラウンド。ブロックは偶然のバッティングで左目上をカット。
今年殿堂入りを果たした英国「マッチルーム」社代表のバリー・ハーンプロモーター(下写真左)。現在は一緒に観戦する息子のエディ(右)に業務を任せている。
左を伸ばす挑戦者。
接近すると、クリンチワークで王者の攻撃を寸断した。
王者の攻撃の精度も今ひとつで、前に出るもののペースを掴むには至らない。
距離を取ると挑戦者の長い左が伸びた。
第6ラウンド。ポーターの左フックを間一髪交わしたブロックは、すかさずクリンチ。
試合全般を通じて、こんなシーンが目立った。
第7ラウンド。ブロックの右アッパーがポーターを捉える。
ポーターは6回に右目上をカット(偶然のバッティング)し、出血が見られる。
終盤戦。右を打ち込むブロック。
左アッパーを突き上げるポーター。
ブロックの左が邪魔なポーター。
疲れからか、王者のパンチは空を切ることが多くなった。
そして判定はブロックに。スコアは117-111、116-112、114-114の2-0。
「116-112が妥当なスコアと思われるブロック有利な試合でしたが、英国人ジャッジのデイブ・パリスが、イーブンだったことは興味深いですね」(山田純夫氏)
”スーパー6”でカール・フロッチが、アンドレ・ウオードに敗北したのをはじめ、ギャバン・リース(エイドリアン・ブローナー戦)、ブライアン・ローズ(ディミトリアス・アンドラーデ戦)等、米国での世界戦は負けが込んでいただけに、この日の勝利の喜びはひとしお。
新王者の初防衛戦は12月6日を予定。(エディ・ハーン)