WBC世界ライト級タイトルマッチ。16日(日本時間17日)、米カリフォルニア州カーソン・スタブハブ・センター。王者オマール・フィゲロア(米)は2度目の防衛戦。23勝(17KO)1分無敗。
挑戦者は同級1位のダニエル・エストラーダ(メキシコ)。32勝(24KO)2敗1分。
王者が頭を振りながら前進し、長身179センチの挑戦者が迎え撃つという立ち上がり。
試合は激しいペース争いが繰り広げられた。
エストラーダをロープに詰め攻撃のフィゲロアに、頭がぶつかる。
オスカー・デラホーヤの隣で観戦する、ザンファー・プロモーション所属のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)。右は同プロ代表フェルナンド・ベルトランの従妹で、ナンバー2的存在のファン・カルロス・トーレス。
エストラーダは2012年11月、荒川仁人(八王子中屋)選手に勝った試合の後から、ザンファー・プロモーションと契約している。
挑戦者の左アッパーが、入ってくる王者を捉える。
王者は突進しながらの右ストレートをよく当てた。
8回、フィゲロアは偶然のバッティングで、左の眉間を大きくカットし激しい流血。
そして迎えた第9ラウンド。
不用意に左を伸ばしたエストラーダに、フィゲロアの右が直撃。
挑戦者ダウン。
立ち上がって来たエストラーダに、ここぞとばかりの猛攻を加えるフィゲロア。
9回1分。ラウル・カイズ主審が割って入り、試合はストップ。
8回までのスコアは思わぬ大差が付いていたが、「それほど離れた内容ではなかったですよ」(山田純夫氏)
この日のアンダーカードに出場したホルヘ・リナレス(帝拳)選手との試合を期待するファンは多いが、試合後、フィゲロアはSライト級転向をほのめかしている。
今後の動向に注目。