2日(日本時間3日)、米・アトランティックシティ、レベル・カジノ。WBO世界L・ヘビー級タイトルマッチ12回戦。王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)は3度目の防衛戦。これまで24勝(22KO)1分と、未だ負けを知らない。
上写真左はコバレフのプロモーター、「メーンイベンツ」社の代表、キャシー・ディユバ女史。その隣はマネージャーのエギス・クリマス(リトアニア出身・米在住)。ロマチェンコ、グラドビッチ等も傘下に持つ。
リングサイドでは、この試合の勝者との対戦に合意した、IBF&WBA(スーパー)世界同級王者バーナード・ホプキンス(米・中央)が観戦。その試合はHBOでの放映が予定されており、HBOのライバル局ショータイムと、ホプキンスのプロモーター、GBPの関係に関心が持たれている。
挑戦者は同級10位ブレイク・キャパレロ(豪)。19勝(6KO)1分無敗のレコードを持つ27歳。左はキャパレロの米国試合でのプロモート権を持つルー・ディベラ。セルヒオ・マルチネスを擁し、チャーリー太田(八王子中屋)選手も契約選手。
大型のLヘビー級戦を裁くのは、スパークル・リー女史。昨年12月、大阪での高山勝成(仲里)vsビルヒリオ・シルバノ(比)のIBF世界ミニマム級戦の主審も担当した。
試合開始。サウスポーの挑戦者が攻め込む。
キャパレロの左ストレートを受け、バランスを失ったコバレフは、思わずグローブをキャンバスへタッチ。リー主審はダウンを宣告。規定の8カウントが数えられた。しかし、ダメージはない。
右を打ち込む王者の懐に、挑戦者は低い姿勢で飛び込む。
そして離れ際、キャバレロは低い姿勢から左ストレートをヒット。
右はコバレフのチーフ・トレーナー、元WBA 世界ミドル級王者ジョン・デビッド・ジャクソン。
下は共同トレーナーのドン・ターナー(米)。イベンダー・ホリフィールドvsマイク・タイソン戦の世紀の番狂わせの立役者。
第2ラウンド。相変わらず低い姿勢から左を狙う挑戦者。
しかし、初回とは違った動きを見せた王者の右ボディを喰らったキャパレロは、キャンバスへ膝をつくダウン。
立ち上がって来た挑戦者に、王者は右アッパー、左ボディの追い打ち。
追撃の右を喰らったキャパレロは、このラウンド2度目のダウン。
リー主審のカウントを聞くキャパレロ。
試合再開。”クラッシャー”・コバレフは容赦なく、挑戦者に襲いかかる。
王者の一気の猛攻の前に腰を落とした挑戦者。
ここでリー主審は試合をストップ。
TKOタイム、2回1分47秒。
WBO立会人はジョン・ダガン(米)。
コバレフvsホプキンス。最新情報では11月8日(日本時間9日)、アトランティックシティかニューヨークで対戦が実現する。
今日の勝利で9連続KO。25勝(23KO)1分無敗とした王者は、一つのテクニカルドローを挟んで、ここ3年半の間、最終ラウンド終了ゴングを聞いていない。
ホプキンスに引導を渡すことが出来るのか、それとも、その老獪な術中にはまってしまうのか。Lヘビー級王座統一戦は大注目ですね。