2度の世界選手権優勝実績を引き下げプロ転向。トップランク傘下でキャリアを積む、24戦無敗(14KO)のWBO世界ミドル級1位マット・コロボフ(ロシア)が、テレンス・クロフォード(米)vsユリオルキス・ガンボア(キューバ)戦のセミファイナルに登場。
対戦相手は、WBO世界同級4位にランクされるホセ・ウスカテギ(ベネズエラ→メキシコ)。22戦全勝(18KO)無敗。この試合には、空位のWBOミドル級インターコンチネンタル王座が賭けられた。
試合は立ち上がりからサウスポー、コロボフが主導権を握った。
コロボフの左ストレートに、右を伸ばして対抗するウスカテギ。ロシア人に先行を許したものの、中盤、追いすがった。
そして迎えた第7ラウンド。開始早々、コロボフの右フックが炸裂すると、ウスカテギはあっけなくダウン。
立ち上がって来たウスカテギに、コロボフは右フックの追い打ち。
またもや一発でこの回2度目のダウン。ダメージも感じられたが、コロボフも無理をせずKOチャンスを逃した。
8回はベネズエラ人が意地の反撃。
振りの大きいウスカテギに対し、最後までインサイドから放たれるコロボフの左ストレートが有効だった。
試合は規定の10ラウンドを終了。
文句なしの判定でコロボフの手があがった。
勝者コロボフは、GBP所属のWBO世界同級王者ピーター・クイリン(米)へ挑戦の可能性もあるが、クイリンはリチャード・シェーファー&アル・ヘイモン派。
シェファーの声がかりで、WBA世界同級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が、クイリン側にオファーを出したことがあるが、シェーファーは「HBOとSHOWTIMEで入札を行わせる」と返答。
HBOを離れるつもりがないゴロフキン陣営は、クイリン戦を断念したということもあった。
ここも、今後のビジネスに注目。