IBF世界フェザー級タイトルマッチ。王者エフゲニー・グラドビッチ(ロシア)が同級1位アレクサンデル・ミスカーチャン(ベルギー)の挑戦を受けた。31日、マカオ・ベネチアン・リゾート・コタイアリーナ。
27歳の王者は18戦全勝(9KO)無敗。一発の威力はないが、豊富な手数とスタミナが持ち味。
指名挑戦者は24勝(9KO)2敗1分を持つ28歳。
試合開始。例によってグラドビッチが積極的に仕掛ける。よく応戦した挑戦者だったが、ポイントは僅かの差で王者に流れる前半戦。
波乱が起きたのは第6ラウンド。
ミスカーチャンの左がグラドビッチをタイミング良く捉えると、王者は思わずダウン。
7回も攻勢の挑戦者だったが、後半戦はグラドビッチが手数とスタミナでミスカーチャンを突き放し、規定の12ラウンドを終了。
判定は大差でグラドビッチ。王者が3度目の防衛に成功した。
スコアは117-110、117-110、118-110。
指名試合をクリアした”メキシカン・ロシアン”・グラドビッチ。
最近3戦は連続してマカオのリングで戦うグラドビッチ。ボブ・アラムが、今後どのようなマッチメイキングで、王者のネームバリューを上げていくのかに注目したい。