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パッキャオvsアラム「失望!」 7階級制覇?

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マニー・パッキャオ(比)が、ティモシー・ブラッドリー(米)との再戦で、WBO世界ウェルター級王座を取り返した一戦のPPV売上は、75万~80万件であったことをプロモーターのトップランク社、ボブ・アラムが語った。そしてこの数字には、「失望している」と付け加えた。


パッキャオのファイトマネーは、最低保証2000万ドル(約20億4000万円)。これにPPV売上から歩合が支給される。この試合のPPV販売額は59.95ドル(約6千円)で、80万件だと4800万ドル(約49億円)となる。

凄い売上額だが、2010年11月以降にパッキャオが叩き出したPPV販売件数は、アントニオ・マルガリート戦115万件、シェーン・モズリー戦120万件、ファン・マヌエル・マルケス第3戦130万件、ティモシー・ブラッドリー初戦70~85万件、マルケス第4戦115万件、ブランドン・リオス戦47.5万件(マカオ)。

戦前からアラムが語っていた通り、「ブラッドリーではPPVの売上が伸びない」というのが現実となったわけだが、アラムは「ミリオンセラーとしてのパッキャオは終わった」ときつい発言。


今後は、米国でのPPVだけに頼らずマカオで戦い、中国圏でのPPV売上に繋がるファン獲得を目指すとしている。マカオ興行の発展はアジア地域、日本にとっても大変望ましく。期待するところ大である。

アラムの発言の趣旨が本当のところ、どこにあるのかは意味深だが、根本はなんと言っても対戦相手に尽きる。

17日(日本時間18日)、イングルウッド・フォーラムでマルケスは、マイク・アルバラード(米)と対戦するが、これに勝って第5戦というプランもある。最近はまるで乗り気ではなかったマルケス陣営から、「税金のことを考えて米国以外で」という声も聞こえてきている。


もちろん、アルバラードも偉大なマルケスに勝ってパッキャオ戦へ駒を進めようと、虎視眈々である。

オスカー・デラホーヤvsリチャード・シェイファーの決着しだいで、アラムとのビジネスを進めるデラホーヤが、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)との戦いを仕掛ける可能性も大。

最近WBCからサスペンドを喰らった元3階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(米)も対戦相手候補の一人として名前があがる中、パッキャオ自身はセルヒオ・マルチネスvsミゲール・コット戦の勝者に興味があるようで、ミドル級での7階級制覇挑戦もあり得るかというところ。

様々な情報、思惑が飛び交う中、策士アラムが今後どのようにビジネスをまとめて行くのか、大いに注目したい。

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