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井岡vsアムナット ”悲願達成ならず” IBF世界フライ級戦

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井岡一翔(井岡)選手が、日本最速となる15戦目で3階級制覇に挑戦。叔父の元2階級制覇王者井岡弘樹氏が果たせなかった夢へのチャレンジ。果たして、井岡家の悲願達成なるか。











IBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロエン(タイ)は、刑務所でボクシングを覚えたという変わり種。サウスポーのテクニシャンは、アマ時代、井岡選手に勝った実績を持つ。

リングアナは、政野敦徳氏。












試合開始。

王者は長いジャブと、強いアッパーで井岡選手の出鼻をくじいた。









流れを変えたい挑戦者は、ボディへの攻撃で王者のスタミナを削ぎ落としにかかる。













5回、6回とポイントを取り返した井岡選手だったが、結果的には一度もリードを奪えずラウンドは経過していた。

「様子見だった」という前半戦の失点が悔やまれる。









前に出る挑戦者に王者はカウンターを合わせる。

7回以降、疲れの見えたアムナットは打った後に巧みに体を寄せクリンチ。だが、10回にはホールディングで減点を取られる。井岡選手のペースは上がったが。









第11ラウンド。アムナットのパンチをブロックで凌ぐ井岡選手。

この回も挑戦者は前に出た。しかし、このパンチの後、アムナットはうまく体を寄せてしまう。





最終ラウンドを前にした両陣営。王者も苦しそう。





ラストラウンドも前に出る挑戦者、後退しながらジャブとカウンターの王者という構図は変わらず試合終了。両陣営共に、勝利を確信したが・・・。

判定は、アムナット!。





初防衛成功に大喜びのタイ陣営。

スコアは115-112、119-108、113-114の2-1。




「今日は運に見放されたという気持ちと、応援してくれた方に期待させた分、がっかりさせて申し訳ないです」

さしたるダメージを感じさせない敗者は、再チャレンジを誓っている。




井岡選手との再戦にも応じるとしたチャンピオンは、「今度はもっと楽しんで出来ると思う」。

11月にはマカオで、北京五輪金メダリスト、ゾウ・シミン(中国)の挑戦を受ける話がある。

34歳の王者は、したたかだった。

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