高校4冠の記録を引っさげてプロ入り。デビューから9連勝中の新鋭・松本亮(大橋)選手が、4度の世界挑戦経験を持つベテラン・日本S・フライ級13位の久高寛之(仲里)選手に挑んだ(6日・大田区総合体育館)。
ベテラン久高選手は昨年8月、アルゼンチンへ遠征しオマール・ナルバエス(亜)の持つWBO世界Sフライ級タイトルに挑戦。10回TKOで敗れて以来の再起戦となる。
陣営には同僚の世界王者高山勝成(仲里)選手の顔が。
試合はバンタム級8回戦。
立ち上がりから長身の松本選手が左ジャブと、ワン・ツーで主導権を握った。
第2ラウンド。久高選手のジャブで鼻血を出した松本選手だが、自分の距離をキープ。元世界挑戦者は、容易に近づくことが出来ない。
カウンターを狙う久高選手だが、ロングレンジから放たれる松本選手の左右ストレートの前に、守りに回る時間が長い。
ズルズルとポイントは松本選手に流れていく。思い切ったアタックが欲しい久高選手。
7回。挽回を図るベテランが、ようやく距離をつぶすことに成功。
乱戦に持ち込み、得意の右をヒットさせる。
久高選手のパンチを喰いながらも、松本選手も譲らずに打ち返す気の強さを見せた。
「もっと早く出ていれば」と悔やまれる久高選手だが、試合はもう最終の第8ラウンド。
松本選手の右アッパーがヒット。新鋭が大ベテランに逆転を許さないまま試合は終了。
77-75、78-74、79-73の3-0で、松本選手の手が上がった。
勝者は「パンチをもらわないのが課題」としながらも、「世界のキャリアある相手に勝てたのは大きい。もっと練習と経験を積んで」と、今後への決意を語った。
これで松本選手は、10戦全勝(8KO)無敗。敗れた久高選手は、22勝(10KO)12敗1分となった。
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