「何年、何百年に1人というレベルではなく『怪物』です」。元世界王者でもある所属ジムの大橋秀行会長がそう表現する、井上尚弥選手がいよいよ世界王座に挑戦。4月6日、WBC世界Lフライ級王者アドリアン・エルナンデス(メキシコ)へのチャレンジは、プロ6戦目。
故・金平正紀協栄ジム会長が、「100年に一人」と売り込んで、プロ9戦目で世界王座を獲得したのは、世界王座13度連続防衛の記録を持つ、具志堅用高選手。
WBAにLフライ級が創設されると、「恥はかかせないから」と強引にランキングに押し込み、7戦目にWBC3位セサール・ゴメス・キー(米)を破ると、金平会長の進軍ラッパは高らかに鳴り響いた。
具志堅陣営のターゲットは、35歳、7人の子持ちでWBC王者となっていたルイス・エスタバ(ベネズエラ)。しかし、WBAの初代王者ハイメ・リオス(パナマ)が2度目の防衛戦でファン・グスマン(ドミニカ)に敗れると、挑戦のチャンスが回って来た。
とはいえ、グスマンは、21勝(15KO)1敗のハードヒッターで、プロ9戦目の具志堅選手を挑戦させるのは、大きな博打。公開練習ではバンタム級のパートナーを引っくり返し、グスマンの強打は本物だと認識させられた日本陣営。
関係者は「具志堅をビビらせないように」と、グスマンの練習を見させないように努めた。
しかし、試合では歴史に残る好ファイトで具志堅選手は見事に世界王座を奪取。一夜にして、ヒーローの座にのし上がった。そして連続13度の防衛。この記録は未だ破られない日本記録である(女子小関選手も同じくV13)。
さて、6戦目で王座に挑む井上選手の目標は、「世界チャンピオンはあくまでスタートライン。僕の本当の目標は、具志堅用高さんが選手時代に残した13度の王座防衛を越えることです」という。
王者エルナンデスは、これまで29勝(18KO)2敗1分の戦歴を残すメキシカン・ファイター。好戦的スタイルの王者は、スピードには欠けるが、迫力十分な連打は、チャンスどころでは止まることをし知らない。
井上選手の未知な部分は打たれた場合。怖いのはワンテンポ遅れる感じのエルナンデスのタイミング。
★フジTV・ダイヤモンドグローブ・スペシャル 6日(日)22:00~23:15(延長対応あり)
スピードとパンチの切れ、足を使った出入りで勝負するであろう井上選手が、王者の強打を空転させマイペースに持ち込むことが出来るのか、それとも、エルナンデスの重いパンチが挑戦者の未知なる部分に踏み込んでいくのか。
グスマンvs具志堅戦同様、緊張感あるスリル十分なファイトになりそうです。
楽しみですね!
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