WBO世界女子ミニマム級戦。韓国ドラマ、”冬のソナタの”ロケ地で有名な韓国・春川市で、若干19歳の日本人女子ボクサーがドラマを起こした(9日)。9戦無敗の王者ホン・セヨン(韓国・Sea-Yeon Hong)に挑んだ山田真子(博多協栄)選手は、初回から臆することなく王者に襲い掛かった。
試合は出だしから、山田選手のボディを狙った攻撃がクリーンヒット。序盤から優位に試合を進め、中後半はクリンチに悩まされるも、スタミナを削がれたチャンピオンの攻撃を防ぎ勝負は判定へ。
山田陣営は試合に手ごたえを感じたものの、敵地での判定に不安を残し採点の時を迎えた。
最初の一人は、97-93で山田選手。2人目の韓国人ジャッジは、97-96でホン。そして、カギを握る最後のフィリピン人ジャッジのスコアは、96-94で「ヤマダ!」。
新チャンピオン誕生のコールに、山田選手は人目もはばからず大号泣。
敵地での判定による世界王座獲得は、見事の一語に尽きる。その一方で、WBOの判定の公平性を証明した一戦でもあった。
WBO女子王者は日本人初。九州からの女子王者も初。また、九州からの世界王者誕生は、2006年1月の越本隆志(FUKUOKA)選手以来2人目。7戦目での世界王座奪取は、日本人選手最速タイ。
数週間後には山田選手の許に、日本唯一のWBOオリジナルデザインの、ピンクの世界チャンピオンベルトが届く。
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