元WBA世界Sウェルター級暫定王者石田順裕(グリーンツダ)選手が11日、東京・後楽園ホールでヘビー級転向公開査定スパーリングに挑んだ。これは、ヘビー級転向届を提出した石田選手に対し、一気に4階級上げることへの懸念を持ったJBCが、ランキング入りへのハードルを設けたもの。
91.6キロのヘビー級でリング登場の石田選手と本石マネジャー。
この日のパートナーは、大和藤中(金子)=4勝(1KO)3敗=選手。緊張の面持ちで金子会長とリングへ。
114・5キロ、さすがに大きい大和選手。
スパーは3分、3ラウンドで行われた。
静かな立ち上がりを見せていた初回後半、大和選手は突然ランシュ。
至近距離から放たれた左フックが石田選手を捕らえた。
思わず腰を落とした石田選手だったが、これをしのいで初回終了。
第2ラウンドは、手数の減った大和選手に対し、左フック主体のコンビネーションで石田選手が攻勢。
石田選手が左を軸にしたコンビネーションで攻め込むが、時折、大和選手もビッグパンチで応戦。
「ヘビーは圧力を感じましたね。相手の選手が110キロを越えていたので正直怖さもありました」(石田選手)
「ヤレヤレ」といった表情でスパーリングを終えた石田選手。
その手ごたえは?。
リングサイドでは、昨年11月の月間MVP に選ばれた日本ヘビー級チャンピオン藤本京太郎(角海老宝石)選手も観戦。
王者は4月30日、後楽園ホールで2度目の防衛戦を予定している。
「ヘビー級の体重を得るのに時間が足りず、パワーが伴わなかった。大和選手のプレッシャーはすごかった。ちゃんと調整できた暁には、京太郎選手が自分に挑戦の機会を与えてくれたら・・・」
さらに、「今年で39歳。最後を楽しみたい。引退する前に面白いことをやりたい」とも付け加えた。
石田選手が今月発表の日本ランキングでヘビー級ランキング入りすれば、藤本選手への挑戦が現実味を帯びてくる。
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