WBC世界バンタム級タイトルマッチ。王者山中慎介(帝拳)選手5度目の防衛戦は、10日、東京・両国国技館に8千人の観衆を集めて行われた。リングアナは米国から飛んできたジミー・レノンJr氏。ラスベガス・スタイルのコールで場内は大いに盛り上がる。 挑戦者は同級8位アルベルト・ゲバラ(メキシコ)。昨年12月、レオ・サンタクルス(メキシコ)が保持していたIBF世界同級王座へ挑戦した試合では、王者を苦しめ判定まで粘っている。 フットワークを使いうまくロープを背負って戦う挑戦者。 インターバルでも余裕がうかがえる山中選手。 時折、早いパンチを繰り出した挑戦者。しかし、基本的にはディフェンシブな戦いに終始。 下は世界再チャレンジを目指す荒川仁人(八王子中屋)選手と、筒井マネジャー。 第7ラウンド終了。 第8ラウンド。ロープ際で王者の左を喰らったゲバラはあっけなくキャンバスへ崩れた。 KOタイム9回25秒。 WOWOW放送席でゲストの香川照之氏と試合を振り返るチャンピオン。
”神の左”を持つ男は大声援の中、リング登場。
WBC世界同級1位にランクされた岩佐亮佑(セレス)選手も、小林会長と観戦。
下は山中選手の同僚、WBC世界Sフェザー級王者三浦隆司選手。
自信みなぎるチャンピオン。ファンの期待はKO防衛。
ヘクター・アフ(パナマ)主審の注意を聞き、いよいよ試合開始。
王者の強打は空転するシーンも度々。
「戦者なんだからもっと打っていけよ!」の声が飛んだ。
山中選手応援団からは、「右リード。右リード」のアドバイスが飛ぶ。
足の速いゲバラにやりにくそうなチャンピオン。
追撃のチャンピオンは、この回2度目のダウンを奪う。しかし、ここは終了ゴングに逃げ込まれた。
そして続く第9ラウンド。開始早々、山中選手は”神の左”を爆発させ試合終了。
次戦は来年3月ころに予定される。
「来年は本当に強い相手とやりたい。統一戦でも、1階級上の王者でもいいですから、やりたいですね」
米国進出も視野に入れる山中選手。果たしてどんなチャレンジを見せてくれるのか。大いに楽しみです。
↧
V5 山中慎介vsゲバラ WBC世界バンタム級戦
↧