WBC世界バンタム級チャンピオン山中慎介(帝拳)選手は、11月10日、両国国技館で5度目の防衛戦を迎える。また、同僚ホルヘ・リナレス(帝拳)選手がが3階級制覇を目指し、WBA世界ライト級王者リチャード・アブリル(キューバ)に挑む一戦も同時に開催される。
山中選手の相手は同級8位アルベルト・ゲバラ(メキシコ)。23歳の右構えの挑戦者は、これまで18勝(6KO)1敗。昨年12月、レオ・サンタクルス(メキシコ)の持っていたIBF世界同級王座への挑戦では12回判定負けを喫している。
3ヶ月のスパンでリングに上がる王者は、「ダメージは少ないし、間隔が短いのは助かる」。
久々にオーソドックス相手の試合になるが、「倒します」と自信たっぷり。
サンタクルスに善戦したゲバラ(「116-112か115-113が妥当なところ」・山田純夫氏)を、王者が”神の左”で気って落とすシーンが訪れるのを期待したい。
さて、リナレス選手はアントニオ・デマルコ(メキシコ)、セルヒオ・トンプソン(メキシコ)に連続TKO負けを喰らったが、その後3連勝と復調。今度の挑戦は3階級制覇達成への正念場といえる。34勝(22KO)3敗。
王者アブリルは18勝(8KO)3敗1分の31歳で、これが2度目の防衛戦。
3月2日(日本時間3日)、ラスベガスで行なわれたシャリフ・ザ・ライオン・ボゲーリー(ウガンダ)相手の初防衛戦は消耗戦を制しての12回判定勝ち。この試合をリナレス選手は同粟生隆寛(帝拳)選手と共に観戦。
アブリルをよく知り、リナレス選手とコンビを組むキューバ人のイスマエル・サラストレーナーは、「挑戦させたい。自信がある」と言い切っていた。
負けられない一戦。持ち前のスピードボクシングでの3階級制覇達成を期待したい。
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