マカオへ遠征した元OPBF王者富山浩之介(ワタナベ)選手は、ジェネシス・セルバニア(比)の持つWBOアジア・パシフィックSバンタム級王座に挑戦。ベルトと共に、セルバニアが持つWBO6位の世界ランク奪取を狙った。
挑戦者は堂々と選手紹介コールを受けた。
これが2度目の防衛戦となるチャンピオンはこれまで、21戦全勝(8KO)無敗の21歳。
タッダソン主審(比)の注意を聞き、いよいよ試合開始。ベテラン島川 威 氏が、この試合のジャッジを務めた。ジャッジ構成は、日本、比、タイ。
初回。早くも王者の左フックで挑戦者は不覚のダウン。
立ち上がった挑戦者。攻めるセルバニアはボディへのアッパーを空振りし、バランスを崩す。そこへ富山選手の左フックが当り、押されるような形でダウン。
立ってきた王者に富山選手のコンビネーションがクリーンヒット。セルバニアは2度目のダウン。
2度のダウンを喫した王者は、2回以降盛り返す。
そして第3ラウンド。鋭い左右に追いこまれた富山選手は再びキャンバスへ落下。
6回まで、チャンピオンペースで試合は進む。
しかし、第7ラウンドに入るとセルバニアは一気にペースダウン。勢いを得た挑戦者はジャブからパワーパンチを断続的にヒットさせ、王者の額をカット。
第9ラウンド。今度はバッティングによりセルバニアは新たな出血。
パンチによるカットだと思った富山選手は、狂喜して勝利を誇示するが、決着はスコアカードに。
9回1分42秒負傷判定。
スコアは、87-82(日本)、86-83(比)、85-84(タイ)の2-1でセルバニア。
王者が辛くも2度目の王座防衛に成功した。
無念の富山選手。
再チャレンジに期待。
応援、深く感謝です!→ 【TOP】