日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届けを提出し、国内では戦うことが出来ず、海外でリング活動を続けていた元WBA(暫定)、WBC世界ミニマム級王者高山勝成(フリー)選手が、メキシコでIBF世界ミニマム級王者マリオ・ロドリゲス(メキシコ)を攻略。
日本人選手として初めて、メジャー3団体のタイトル獲得に成功。海外での世界タイトル奪取は、1992年にメキシコでWBA世界Sライト級王座を獲得した平仲明信(沖縄)選手以来。この快挙をメディアも大きく取り上げている。
スポーツ報知は裏一面。
2009年7月、当時のWBA世界ミニマム級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に判定負けを喫したのが日本で戦った最後の試合。以後、南アフリカ、フィリピン、メキシコと海外を転戦。
「国内初の3団体(制覇)。歴史的な結果。これからの若いボクサーに夢を与えられる結果になりました」との新王者の言葉には、大きな説得力がある。
厳しい環境の中、よく練習し、強い気持ちを持っての素晴らしい快挙達成。本当に頭が下がります。おめでとうございます。
中学時代からコンビを組んで来た中出博啓トレーナーとの二人三脚は、米国式のマネジャー・スタイオルで、日本人初のJBC公認世界王者白井義男氏とアルビン・カーン博士のコンビを彷彿させる。
日本のリングに再び立つことを夢見ているという高山選手。JBCの秋山弘志専務理事は、「高山側からライセンス申請があった場合に協議する」としているが、「”JBC引退”選手にはハードルが高い」(スポーツ報知)。
新垣選手。昨年のIBF総会で特別表彰を受けた。
奇しくもJBCは、4月1日付けでIBFに正式加盟。JBC非公認時代の1984年に日本人初のIBF世界王座(バンタム級)を獲得した新垣 諭 (奈良池田)氏についても、本人から申請があれば、日本の歴代世界王者に加えることを検討していく(秋山専務理事)としている。
石田順裕(グリーンツダ)選手もJBC復帰が認められたばかり。
JBCには、「本人からの申請があれば」などといわずに寛大な措置を望みたい。それが、日本ボクシング界、JBCのさらなる発展にもつながることだと考えます。
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