13日(水)、午後9時からNHK-BS1にて、ヒーローたちの名勝負”『炎の男の王座奪還劇 輪島功一』 が放映されます。『無謀とも言われたリターンマッチに32歳で挑んだ輪島功一。パンチ力を誇る韓国人王者と壮絶な打ち合いの末、鮮やかなKO勝ち。引退の危機を執念で乗り越えた生き様を描く』(番組案内より)。
1976年2月17日、東京両国・日大講堂。WBA世界Jミドル級(Sウェルター級)タイトルマッチ。”炎の男”輪島功一(三迫)選手は、前年6月、痛烈なKOで王座を追われた相手、 柳 済斗(韓国)へ雪辱を期すべくリングに上がる。この時、32歳。
いきなり画面に飛び込んできた輪島選手は、大きなマスクを付けていた。世界戦のリング入場まであと残り数分というタイミングである。これはちょっと考えられないことだった。
初戦は、第5ラウンド終了後に喰らった右ストレートのダメージが抜けきらず、7回、柳の強打の前に壮絶なKO負け。
「あそこまでやらせるんですか」(元世界王者坂田健史氏)という表現がまさにピッタリの、背筋をゾッとさせるほどのKOシーン。
「終わったよ。終わったよ・・・」
前王者は誰に聞かせるというでもなく、そうつぶやいた。
三迫仁志会長の、「輪島はボクサーとして、十二分に偉業をなした。ここが引退の潮時だ」の言葉に誰も異論はなかった。
韓国3人目の世界王者となった 柳 は、大統領から勲章をもらい、自伝映画も製作され、一躍韓国の英雄にのし上がる。
1975年11月、再び来日した王者は輪島選手の後輩、三迫将弘(三迫)選手を破り初防衛に成功。2度目の防衛戦はオプション契約により、前王者輪島選手とのリターンマッチが組まれた。
輪島選手のやる気に賭けた三迫会長だが、世間からは「金目当て」と痛烈な批判もあがった。
そして運命のリターンマッチを迎える。
「追いかけるのが、自分のボクシング」という輪島選手は、最後まで前進することをやめず攻め抜いた。そして最終ラウンド。
「最終ラウンド残り半分。・・・・・。ここに至ってですねえ、」
輪島選手の右ショートで、英雄・柳はロープにもたれこむ。
「チャンピオン 柳 済斗、つぶれました!」
「全国の皆さん、僕、頑張りました。ド根性、これがほんとの日本魂です!」
日本中を感動の渦に巻き込んだ輪島選手の勝利。
この試合の翌日、横浜銀行新宿支店にピストル強盗が押し入るという事件が起こった。犯人は警察官2人を殺害。立てこもる犯人に、警察は拡声器で説得。
「お前も昨日の輪島の試合を見ただろう。輪島を見習い人生をやり直せ!」
いかにして奇跡の王座奪還劇は成し遂げられたのか、 輪島選手と柳の証言で、その謎が解かれていく。
13日(水)・午後9時~ NHK-BS1 ヒーローたちの名勝負”『炎の男の王座奪還劇 輪島功一』
楽しみです!(^O^)/
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