19日(日本時間20日)、ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデンで開催された注目のトリプル世界戦。
第1試合は、WBO世界Sフェザー級王者ローマン・マルティネス(プエルトリコ)vs挑戦者同級1位ファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)の一戦。
前に出る王者を挑戦者が迎え撃つ展開。終盤はスタミナをロスしながらも前に出たマルティネスだが、ブルゴスはインサイドから冷静にパンチを集めて対抗。12回を終了し発表されたスコアは、大きく割れていた。
米国人ジャッジ3人のスコアは、116-112でマルティネス。逆に117-111でブルゴスと、114-114のイーブン。
返り咲き王者マルティネスが、引き分けで辛くも王座の初防衛(通産4度目)に成功した。ブルゴスには惜しい引き分けだった。再戦の機会が与えられることだろう。
第2試合。WBA世界ミドル級正規王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)は、ガブリエル・ロサド(米)の挑戦を受けた。
試合はチャンピオンが立ち上がりから前に出て強いプレッシャーをかけると、挑戦者はただ下がるのみで
、何も出来ないという展開。
2回に挑戦者は右目上をカット。序盤から勝負の行方が見えた試合は、第7ラウンド、ロサドコーナーからタオルが投げ入れられて終了。
TKOタイム7回2分46秒。
圧倒的強さでゴロフキンが米国進出第2戦を飾った。25戦全勝(22KO)。
メインのWBO世界フェザー級タイトルマッチは、王者オルランド・サリド(メキシコ)に30戦無敗(26KO)の指名挑戦者ミゲル・アンヘル・ガルシア(米)が挑んだ。予想は、挑戦者有利。
試合は初回、早くもガルシアが2度のダウンを奪い先制。サリドは前に出てペース奪回を図る。しかし、ガルシアはいつものように距離を取り、的確なカウンターを随所に決める。
3回にも王者はダウンを喫し、続く第4ラウンドも、ダウン(スリップ気味)をスコアされてしまう。
以後も愚直に前進を続け逆転を狙うサリドだが、ガルシアは左ジャブ、フック。右アッパーで冷静に対処。
王者得意の接近しての乱打戦にはならない。
挑戦者の一方的リードで迎えた試合は、第8ラウンド、偶然のバッティングによりガルシアは鼻骨を骨折。
この回終了後のドクターチャックで、続行不可能と判断され、勝負は負傷判定へ。
ジャッジ3者は、79-69-79-69、79-70の圧倒的大差でガルシアを支持。
ノニト・ドネア(比)と同じキャメロン・ダンキンをマネジャーに持つガルシアが初の世界王座を獲得した。今後のフェザー級はガルシアを中心に動くことになろう。
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