2013年、世界タイトルマッチのビッグエベント新春第1弾は、ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデン(シアター・5千人収容)で開催されるトリプルタイトルマッチから。永らく日本に滞在していた山田純夫氏も、この興行に合わせて帰国する。
一番の注目は、ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)にニタテを喰らわせたWBO世界フェザー級王者オルランド・サリド(メキシコ)に、同級1位、30戦無敗(26KO)のミゲル・アンヘル・ガルシア(米)が挑む一戦。
そして、かつて日本で長谷川穂積(真正)選手とWBC世界フェザー級王座を争い敗れながらも、見事に力で再浮上を成し遂げたファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)が、WBO世界Sフェザー級王者ローマン・マルティネス(プエルトリコ)に挑む一戦は、日本のファンとしては大いに気になるところ。
米国進出第2戦となるWBA世界ミドル級正規王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)は、ガブリエル・ロサド(米)の挑戦を受ける。
米HBOを中心に、メキシコ、ハンガリーなどに放映される3大世界戦の舞台、M・S・Gの座席配置は以下の通りで、チケット価格は200ドル(約1万8千円)、100ドル(約9千円)、50ドル(約4千5百円)、25ドル(約2250円)となっている。
東京国際フォーラムと似てますね。
そしてさらに、Madison Square Garden の販売ページを直接のぞくと、さらに細かな価格設定がなされており、リングサイドかぶりつき、650ドル(約5万8500円)という特別席もある。
良い席は思い切り高くなっていますが、100ドル以下の席が主力といえるようです。
ボクシング興行が”スポーツ史上最大のイベント”となった、1970年のモハメッド・アリvsジョー・フレージャーの一戦が、M・S・G(アリーナ)で開催された時のリングサイド席は150ドル。日本円に換算すると、当時は5万4千円。今のレートだと、約1万3500円。
もっともアリvsフレージャー戦の150ドル席は大きなプレミアムがつき、千ドルから1500ドルで取引された。
同じ1970年に東京で開催された、”世紀の一戦”。フェザー級王者西城正三(協栄)vsSフェザー級王者小林 弘 (SB中村)の、世界王者対決のリングサイド席は8千円。現代と比較するとどうなんでしょうか?
当時のプロレス&ボクシング誌の定価は250円でした。
さて、今回二つのWBO戦とゴロフキンのWBAタイトル戦が一緒に組まれた背景には、HBOの経費削減という事情がある。
ゴロフキンが昨年9月、グジェゴシ・プロクサ(ポーランド)とニューヨークで戦った米国進出第1戦は、HBOで放映されたが、視聴者68万人でHBO最低視聴率(昨年度・試合時点)を記録。クリチコ兄弟の米国プロモーション会社「K2プロモーション」が売り出しに懸命なゴロフキンは、好ファイトで存在をアピールせねばならない。
サリドvsガルシア戦も好ファイトとなれば、勝者の知名度はさらに上がる。マルティネス、ブルゴスの両選手にとっても、名前を売る絶好の機会。
面白くなりそうですね!
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