本日のWBCニュースは、ウェルター級王者フロイド・メイウェザー(米)と、メキシコで一番の人気を誇るSウェルター級王者サウル・カネロ・アルバレスが、5月4日(日本時間5日)ラスベガス・MGMグランドの興行に同時出場することを知らせている。
5月、メイウェザーはWBC同級の暫定王者ロバート・ゲレーロ(米)と対戦。アルバレスは、WBA世界Sウェルター級正規王者オースティン・トラウト(米)とグローブを交える。(ミゲール・コットの可能性もあり)
そして、メイウェザーとアルバレスは9月14日に雌雄を決する。
フェザー級、Sフェザー級の2階級を制覇したゲレーロは、2010年2月、白血病を患う妻の看病に専念するためにIBF世界Sフェザー級王座返上。リング活動を続けたゲレーロは2011年4月、マイケル・カツディス(豪)に勝ち、WBA&WBOのライト級暫定王座を獲得。
ここで3階級制覇王者は、高額な医療費がかかる妻の治療費を捻出するために、4階級目を目指すことを決断。しかし、左肩腱筋断裂の手術とリハビリで長期ブランクを余儀なくされる。そして、15ヶ月ぶりのリング復帰戦が、昨年7月のセルチュク・アイディン(トルコ)とのWBC世界ウェルター級暫定王座決定戦だった。
このチャンスをものにしたゲレーロは11月、元王者アンドレ・ベルト(米)と対戦。予想を裏切り、ベルトからダウンを奪う見事なボクシングで圧勝し、評価を高めメイウェザー戦へと駒を進めた。
ベルト戦で得た自身最高の100万ドル(約8800万円)の報酬は、大きくアップされることになる愛妻家のゲレーロには、持ち前のガッツあるファイトで頑張ってほしい。31勝(18KO)1敗1分。
なお、メイウェザーvsゲレーロ戦はWBC世界ウェルター級王座統一戦となり、メイウェザーがあわせ持つWBA世界Sウェルタ級”スーパー”王座は賭けられない。(どうでもよいですか)(^_^;)
さて、アルバレスは昨年9月にも対戦話があったトラウトとの対戦。(コットの可能性もあり)
ミゲール・コット(プエルトリコ)を予想通り破った(昨年12月)トラウトは、地味ながら「フロイド・メイウェザーに勝つ可能性を持った唯一の選手といっていいかもしれません」(山田純夫氏)という力を持つ。
昨年はシェーン・モズレー(米)、ホセシート・ロペス(米)を危なげなく破り、評価を上げたアルバレスだが、トラウトのディフェンシブでやりにくいサウスポー・スタイルを崩すのは容易ではないだろう。
トラウトと、ヘイモンの片腕サム・ワトソンと息子のマーカス。
米国リングの影の実力者アル・ヘイモン(本業は音楽プロデューサー)傘下に加わり運が開けたトラウトが、さらに世界へ名を売る絶好のチャンスを得たと感じるのは、私だけではないのでは。
41勝(30KO)1分のアルバレスvs26戦全勝(14KO)無敗のトラウト。
アルバレスも力を付けて来ているだけに、これは面白いカード。大いに楽しみ!
後は、無難に?コットとならないことを願うばかりです。(;^_^A
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