12月10日、後楽園ホール。日本Sバンタム級1位瀬藤幹人(協栄)選手は、日本Sバンタム級チャンピオン大竹秀典(金子)選手に挑戦。暫定王座に続く正規王座獲得が期待された。
「瀬藤、お前もう33歳になっちゃったのかよ~」('-^*)/
「坂田と同じくらい古いもんなァ」('-^*)/
「いや、僕がデビューした時、坂田さんはもう新人王になってましたから」(;^_^A
元世界王者坂田健史(協栄)選手とは同学年。生年月日では、瀬藤選手の方が2ヶ月先輩になる。
「今日は勝たないとなァ」
人柄の良い瀬藤選手はチケットも売れる。いや、金額聞いてビックリしました。(^_^;)
挑戦者の大応援団に負けず、北側に陣取ったチャンピオンの応援団も相当な人数。会場は満員の様相で、最高の雰囲気の中、試合開始のゴングが鳴った。
私はセコンドにはつかず、リングサイドから観戦。試合後、大竹マネジャーと試合を振り返った。
初回。チャンピオンは固い。青コーナー、大竹マネジャーからは「ポイント、ポイント!」と声が飛ぶ。2回も瀬藤選手の積極性が王者を上回った。大竹選手の左ガード越しに狙う、かぶせる右がよく当たる。
チャンピオンのエンジンがかかってきたのは4回から。プレスを強め、接近してはしつこい連打で挑戦者はやりにくそうな感じ。それでも瀬藤選手はよく踏ん張り、接近されればクリンチを駆使し、簡単にペースは明け渡さなかった。
しかし第7ラウンド、王者は一気の攻勢。防戦一方となった挑戦者は大ピンチ。なんとか終了ゴングに逃げ込んだ。
「7回が始まった時、あと二つ取れば勝てると思ってましたけど」。
「俺もそう思ったよ。だから瀬藤、あと二つ取れって言ったんだよ。だけど、7、8、9って取られちゃったからなァ」
最終ラウンド。瀬藤選手はよく踏ん張り、ポイントを取り返したかのように見えた。
スコアは、96-95、96-94、97-92の3-0でチャンピオン大竹選手。
「全部振り分ければ、1ポイント上回ってるような感じもするんですけどねェ」
「瀬藤の取ったラウンドは微妙なの多かったけど、向こうはハッキリ取ってるからね。仕方ないよ」
「だけど5点差はちょっとないですよ」
「あれはちょっと怖いなァ」
採点に関しては協栄ジム・金平桂一郎会長も、仕方ないといったふうでした。前半戦。「もっと打てる時に、まとめて打っておきたかったね」(大竹マネジャー)
瀬藤vs芹江Ⅰ。
しかし、「瀬藤はよくやったよ」は同じ感想。
これまで、節目の試合を落としてきたのは、試合を有利に進めながら、自らガードを落とし相手を見てしまい手数が減る。そこを相手に付け込まれ、一気に形勢逆転という展開だった。
「最後、よく盛り返しましたよ」
「俺もそう思うよ」
たくさんのご声援、ありがとうございました。
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