8日(日本時間9日)、ラスベガスのパッキャオvsマルケス戦アンダーカードでは、WBA世界フェザー級の”意味のない”暫定王座決定戦が行われた。
同級2位ハビエル・フォルツナ(ドミニカ・黄色グローブ)と、6位パトリック・ハイランド(アイルランド)の対戦。
20戦全勝(15KO)のフォルツナと、27戦全勝(12KO)のハイランドの対戦だが、そのキャリアはまだ試されていない。
試合は12回を戦い抜き、フォルツナが勝利。
しかしスコアは、116-112、115-113、118-110と、ジャッジによりそのポイント差は大きく異なる。
WBA世界チャンピオンベルトを肩にする新暫定王者。その右側は、有望選手を米国リングへ送り続ける代理人サンプソン・リューコゥイッツ。
同日、ジャマイカのキングストンでは、WBA同級の正規王座決定戦が行われており、こちらは同級2位ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)が、5位ダウリス・プレスコット(コロンビア)を7回TKOに破り、新正規王者となっている。
ハイランド、プレスコットの二人は、共にセットされた世界戦の為にランキング入り。それぞれ、プロモーター主導の有望選手の引き立て役を務めた形。
同じ日にフェザー級のWBA世界チャンピオンベルトを巻く選手が2人誕生。我が道を行く同級スーパー王者クリス・ジョン(インドネシア)を加えて3人の世界チャンピオンは、どう考えてもバカげている。
暫定戦が指名挑戦者決定戦なら、チャンピオンベルトはなくし、世界王者の呼称を使うべきではない。
WBA本部がある地元パナマの実力派王者セレスティノ・カバジェロにソッポを向かれ、人気のあるミゲール・アンヘル・ガルシア(米)も、強いWBO王者オルランド・サリド(メキシコ)との対戦を選んだ。
このようなクラスが増え続けると、やがて地元ファン以外の支持は得られなくなる。
大晦日、Sフェザー級王者内山高志(ワタナベ)選手に挑戦するブライアン・バスケス(コスタリカ)が、暫定王者でなくなっているのなら、『王座統一戦』という表現は出来ない。WOWOWにより、同級暫定王座決定戦が日本でも放送された後だけに、もはやうやむやには出来ないはず。
知りません、存じませんでは通用しない問題です。JBCには、しっかりした見解を発表してもらいたいものです。
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