8日(日本時間9日)、ラスベガスMGMグランドで行われたマニー・パッキャオ(比)vsファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)戦 、セミファイナルには元世界フェザー級WBA、IBF統一王者ユーリオルキス・ガンボア(キューバ)が登場。
WBA世界Sフェザー級王者内山高志(ワタナベ)選手と負傷引き分けを演じた、マイケル・ファレナス(比)と対戦した。
余裕しゃくしゃく、力の違いを見せつけようとの意図が感じられるガンボア。
一方のファレナスは、しっかりした構えから得意の左強打を振るう。
しかし、立ち上がりの第2ラウンド。ガンボアは右ショートを上手く決め先制のダウンを奪う。
立ち上がったファレナスはよく応戦。ピンチをしのいだ。
圧倒的勝利を目指したガンボアだが、ファレナスの強硬な抵抗の前に仕留めるには至らない。
しかし第7ラウンド、ファレナスはこの試合2度目のダウン。
バッティングで両目上をカット、出血しながらもフアレスは試合をあきらめない。
ひたむきに戦った。
そして迎えた、第9ラウンド。
アッと驚くシーンがやってくる。
倒しにかかったガンボアがロープ際にフアレスを追い詰め、強引に打って出る。
だが次の瞬間、倒れていたのはガンボアだった。
フアレスの絶妙の左ショートが、カウンターでヒット。
膝から崩れたガンボアはすぐに立ち上がったが、これは効いた。
追い込むフアレスだが、ガンボアは上手く後続を断ち切る。これはさすが。
しかしラスト3ラウンドのガンボアは、ポイント有利を意識して無理をしない様相で試合終了。
判定は、117-109、118-108、117-108と大差でガンボアだったが、ご覧のようにフアレスを見る目は疎ましそうな感じ。
試合終了ゴングと共に両手をあげた敗者フアレスは、やり切ったという顔。負けて大いに名前を売った。
さて、この試合はWBA世界Sフェザー級暫定王座決定戦となっている。
WOWOW解説のジョー小泉氏は語っていました。暫定王者ブライアン・バスケス(コスタリカ)が、大晦日に内山選手に挑戦することになっているのに、その前に新しい暫定王座決定戦。
「JBCはWBAに理由くらいは聞いておくべきですね」
1週間前のフロリダの試合会場で、この暫定戦について山田純夫氏から質問を受けたメンドサJr副会長は、「あれはトップランクが勝手に言ってるだけで、WBAはまだ認めていない」との見解を示していましたが・・・。
「認められない」が当たり前なんですけどね。
とにかく紛らわしい暫定世界チャンピオン。無意味な暫定王者制度は、即刻やめるべきだと強く思います。
応援、深く感謝です!→ 【TOP】