WBC世界Sフェザー級1位セルヒオ・トンプソン(メキシコ)。ホルへ・リナレス(帝拳)選手を破り、勢いに乗る強打者は、王者粟生隆寛(帝拳)選手へ挑戦のチャンスを伺う。
戦績24勝(22KO)2敗。現在はWBCインターナショナル・シルバーSフェザー級王座を保持。去る9月15日には、ラスベガス・MGMグランドのサウル・カネロ・アルバレスvsホセシート・ロペス戦興行に登場した。
メキシコ人の母と、英国人の父を持つトンプソン。
白のジャケットをはおるのは、トンプソンのプロモーター、ぺぺ・ゴメス。亀田和毅(亀田)選手とメキシコでの試合のプロモート契約を果たし、8月の高松市での試合には来日。
対戦相手はカルロス・クラウディオ(プエルトリコ)。粟生選手と同じサウスポースタイルのクラウディオは、これまで15勝(8KO)8敗3分。
初回からトンプソンは、豪快な強打を繰り出す。
この日の試合は、今年3月ホルへ・リナレス(帝拳)選手から2度のダウンを奪うTKO勝ちという大番狂わせを演じたトンプソンに興味を抱いた、オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイプロモーションのオファーにより実現した。
第2ラウンド。
トンプソンは見事に期待に応える。
クラウディオを強烈なボディーブローでねじ伏せ、10カウントを聞かせた。
少々荒削りのきらいはあるが、そこがトンプソンの魅力でもある。
華々しく世界のボクシングのメッカ、ラスベガスデビューを果たしたトンプソンの手を上げるゴメス・プロモーターも満足そう。
”カンクンのボス”・ゴメス氏のシートは、なんとデラホーヤの隣。右はゴメスの持ち駒でWBCスーパーライト級シルバー王者、WBC世界5位にランクされるロベルト・オルティス(メキシコ)。=26勝(22KO)1分=。
ゴメス・プロモーターは、12月2日からメキシコ・カンクンで開催されるWBC第50回目の年次総会で、WBCとともに世界各国からの参加者の受け入れ役を務める。
その総会の指名試合会議で、10月27日、東京で行われるWBC世界Sフェザー級王者粟生隆寛(帝拳)vsガマリエル・ディアス(メキシ)戦勝者へ、トンプソンの挑戦権を確約させる意向だ。
ゴメス・プロモーターは、10月27日にメキシコ・チェトマルでトンプソン、オルティス、和毅選手のトリプルヘッダーを予定。勢いに乗るゴメス氏の今後の動向には要注意である。
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