WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ。チャンピオン井上尚弥(大橋)vs同級7位アントニオ・ニエベス(米)。9日(日本時間10日)、米カリフォルニア州カーソン、スタブハブ・センター。初の米国遠征となった井上選手は、緊張の面持ちでリングイン。
試合開始。
立ち上がりから井上選手の速くて強い左ジャブが試合をコントロール。
第2ラウンド。王者の強烈な左ボディで挑戦者の腰が落ちる。
第5ラウンド。井選手の左ボディでニエベス、ダウン。
フィニッシュを狙う王者の猛攻を挑戦者は何とか凌ぐ。
第6ラウンド。
ニエベスはもはや逃げるだけ。
挑戦者陣営が危険を申し出て試合は終了。
初の米国リングで快勝。6度目の防衛に成功した井上選手は14戦全勝(12KO)。
6回までのスコアは井上選手のフルマーク。
HBOによって全米に放映された試合で、井上選手は世界のモンスターへなる第一歩を踏み出した。試合はニエベスが逃げに徹したこともあり、王者は「もっと白熱した試合がしたかった」としたが、アマ、プロ通じて一度もKO負けがないニエベスをKOに追い込んだ井上選手は、米メディアからも高い評価を受けた。今後の戦いに注目。