元OPBF王者仲里 繁 氏の長男、仲里周磨(ナカザト)選手が3日、後楽園ホールで行われたDANGAN-184興行で、サン・サックナロン(タイ)を2回TKOに破りリング復帰。一昨年12月の全日本新人王フェザー級決定戦で、萱沼徹平(帝拳)選手と大激闘を演じながらも、引き分け敗者扱い。この試合で右拳の腱を切断し、2度の手術を乗り越えての復帰戦だった。
父の指導の下、ボクシングに取り組んで来た周磨選手は、中学3年生時にU-15全国大会にも出場。私はこの時、他のプロ選手2人を従えて上京した繁会長のチームの滞在先をお世話した縁がある。
その後、周磨選手は2015年4月プロデビュー。父に継ぐ全日本新人王獲得を目指したが、惜しくも引き分けでそのチャンスを逃したばかりか、けがの為に長期ブランクを作ることになってしまった。
焦る気持ち、モチベーションの低下がある中、周磨選手は左1本で練習を続け、リングの夢をあきらめなかった。
なかなか完治しない右拳。先が見えないでいる時に元WBC世界スーパーバンタム級王者の畑中清詞、畑中ジム会長から、「名古屋に名医がいるから、そこで診てもらったら」と声をかけられると即決断し、周磨選手は名古屋行き。
昼はリハビリ、夜は畑中ジムで練習という生活を2ヵ月半。そのかいあってようやく、「やっとほんとに、完治しました。畑中会長には、感謝の気持ちでいっぱいです」(繁会長)。
そして復帰戦を迎えるにあたっては、比国へのスパーリング合宿を慣行。満を持して、ようやく漕ぎつけた復帰戦だった。
「本当に応援してくださった皆様のおかげです」(繁会長)
そして、「もう、けがは勘弁してくれよ」は、繁会長の切実なる思いに違いない。試合後も拳は異常なし。今後はまずランク入りを目指して行くことになる。
そして、「親父越えしてもらわないといけないね?」には、「越えてほしいです。しかし、フィジカル的にまだまだですね」と親父は厳しい評価。
「ハワイでたっぷり走り込ませないといけないねぇ!」(^_^)
父、繁選手が3度挑むもかなわなかった世界王座獲得の夢を目指して、周磨選手の挑戦は続く。親子鷹の今後に注目。
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