5月20日に行われたWBA世界ミドル級王座決定戦で、不可解な判定負けを喫したロンドン五輪金メダリストの村田諒太(帝拳)選手が、記者会見し現役続行を正式表明。練習を開始した村田選手は、「ボクシングをできる幸せを感じる」と笑顔で話し、世界戦は「誰とでも組んでもらったらやります」と力強く語った。
WBAは村田選手と新王者となったハッサン・ヌダム・ヌジカム(仏)との再戦を指令しているが、帝拳プロモーションの浜田剛史代表は、「白紙。どの方向性、どの団体はこれからの話」と強調。
世界ミドル級戦線は、7月8日(日本時間9日)に英・ロンドンでWBO王者ビリー・ジョー・ソーンダース(英)が、暫定王者アフタンディル・クルツィゼ(ジョージア)と王座統一戦を予定。勝者は選択防衛戦が出来る。
WBC、IBF、WBAスーパー王座を保持するゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)は、9月16日(日本時間17日)に米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)と対戦。
ゴロフキンが勝った場合は、王座を返上しスーパーミドル級王座獲得へ動くものと思われる。カネロが勝った場合は再戦を含めた動きもありそうだが、確執が強いWBC王座は放棄する可能性が高い。
現在WBCミドル級は次期指名挑戦者決定戦として、1位セバスチャン・ヘイランド(亜)と、2位ジャモール・チャーロ(米)の一戦が、7月29日(日本時間30日)に米・ニューヨークで開催予定の、ガルシアvsブローナー興行で開催する方向にあり、カネロが勝利した場合、ゴロフキンが王座を返上した場合には、ヘイランドvsチヤーロの勝者がクローズアップされることになりそう。
さて、村田選手。ダイレクトで再度世界戦に挑むのか、それとも、前哨戦を挟むことになるのか。今後の動向に注目。
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