無敗の王者デシャン・ツラティカニン(モンテネグロ)を、第3ラウンド失神KOに破り、WBC世界ライト級の新王者となったミゲル・アンヘル・ガルシア(米)は、WBC世界同級ダイヤモンド王者ホルヘ・リナレス(帝拳)選手との対戦を希望。世界ライト級王座統一への野望をあらわにしている。
既にWBCは、ツラティカニンvsガルシア戦勝者と、3月25日(現地時間)に英・マンチェスターで開催される、リナレスvsアンソニー・クローラ(英)=WBA世界同級戦=勝者との対戦指令を出しており、3月の試合は俄然注目される。
ガルシアはWBCとWBAのタイトルを統一した後、IBF世界同級王者ロバート・イースター Jr(米)、WBO世界同級王者テリー・フラナガン(英)らの保持する王座にも食指を延ばし、世界ライト級の王座統一を希望。また、WBO世界スーパーフェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がクラスを上げてくれば、「いつでもお相手する」と威勢が良い。
その一方、WBCとWBO二つの世界スーパーライト級のベルトを保持するテレンス・クロフォード(米)陣営からは、「マイキーがクラスを上げてくるなら大歓迎。対戦する準備は出来ている」と、将来の対戦構想を明かす。
復帰2戦目でツラティカニンに何もさせず、痛烈なKO勝利を収めたガルシアの評価は更に上昇。プロモートする、リチャード・シェイファーも「彼は新しいPPVのスターになれる」と大きな期待を膨らませている。
リナレス選手。まずはクローラを返り討ちにし、ガルシアとの3階級制覇王者対決が実現することを期待したい。楽しみですね。