9日(日本時間10日)ラスベガス。MGMグランド。マニー・パッキアオ(比)vsティモシー・ブラッドリー(米)の大一番の露払い。セミファイナルに登場したのは、WBO世界バンタム級王者ホルへ・アルセ(メキシコ)。
王座獲得2戦目もWBOの承認が得られずノンタイトル戦だが、ここに登場はさすがというべきか。
この日の相手へスス・M・ロハス(プエルトリコ)は、18勝(13KO)1敗1分ながら10回戦が初めてという選手。試合開始直後、左フックでダウンを奪ったアルセはさすがと思わせた。
しかし、ダウンから立ち上がったロハスは冷静に打って出る。王者の腰周りは重たそうで動きも鈍い。
ラウンド終盤には、かなりの被弾。鼻血も流し、これは苦戦かと思わせる。
だが、続く第2ラウンド開始早々、ロハスのバッティング、ローブロー、キドニブロー、左フックの耳打ちが一瞬のうちに炸裂。
キャンバスへ崩れた王者は、左耳の負傷をアピール。
結局第2ラウンド9秒無判定(ノーコンテスト)。
全く後味の悪い結果となってしまった。
この試合の前に行われたIBF世界ウェルター級王座決定戦は好試合。
2位ランドール・ベイリー(米)が大方の予想を覆して、26戦全勝のスター候補1位マイク・ジョーンズ(米)を、第11ラウンド右アッパー一発で豪快にKO。10年ぶりの世界王座返り咲きを果たした。
序盤戦、主導権を握ったのは37歳のベイリー。しかし、中盤はジョーンズも反撃体制を整えた。
試合は10ラウンド終了間際、ベイリーが見事なワン・ツーでダウンを奪う。立ち上がったジョーンズはゴングに救われたが、続く11ラウンド、右にダックしてからの強烈な右アッパーを喰らいキャンバスへ落下。
これは強いパンチで、無敗の世界1位は立ち上がることが出来なかった。
勝者ベイリーは感動の涙。素晴らしい王座復活(2階級制覇)劇でした。
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