ハワイ・ホノルルで開催されていたIBF(国際ボクシング連盟)総会で、世界バンタム級初代チャンピオン新垣 諭 (奈良池田)氏が、特別表彰された。
新垣氏はプロ8戦目の1984年4月15日、エルマー・マガラーノ(比)との王座決定戦に8回TKO勝ちで王座獲得。故郷沖縄で初防衛に成功するが、豪州へ遠征した2度目の防衛戦で、後の3階級制覇王者ジェフ・フェネック(豪)との対戦で敗れ王座を失った。
下写真は現在の新垣氏(2011年2月撮影) ジョー・ルイチュ さん提供。
新垣氏に変わって表彰を受けたウリセス佐藤氏は、仕事の都合で新垣氏が出席できないことを参会者に伝えた。残念!
フェネック戦は、「新垣を世界チャンピオンとして評価してくれる国でやる」という池田会長の大きな決断だった。
ロサンゼルス・オリンピック代表からプロ入りしたフェネックは、豪州の人気者。しかし、新垣戦はプロ転向僅かに7戦目。好条件で挑戦を受けたからには自信もあったろう。フェネックが、ボクシングの殿堂入りするほどの選手になろうとは、知る由もない。
アジア圏でもう一人表彰されたのは、第2代Sミドル級王者 朴 鍾八(韓国)氏。
1979年8月、カシアス内藤(金子)選手を第2ラウンドでKO。デビュー2年にも満たないキャリアで東洋ミドル級王座を獲得。その後。東洋Lヘビー級も制し、東洋無敵となった朴は1984年7月、マレー・サザーランド(米)を11回KOに破り世界王座を獲得。
記念の盾を手にする朴氏。
IBF王座は8度の防衛に成功。その後、同階級のWBA初代王座決定戦出場のチャンスを掴んだ朴氏は、へスス・ガヤルド(メキシコ)を2回TKOで破りタイトル獲得。防衛1度。
通算戦績46勝(39KO)5敗1分。強打と打たれ脆さを併せ持った朴氏のスタイルは、韓国ボクシングファンを大いに熱狂させた。
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