WBC世界スーパーバンタム級の新王者長谷川穂積(真正)選手への指名挑戦権を持つ、同級1位レイ・バルガス(メキシコ)が長谷川選手への挑戦を、「今年の終わりに実現出来ることを願っている」とアピール。
WBCマウリシオ・スライマン会長も、バルガスの指名挑戦権を確認し、来週には両陣営に対戦交渉に入ることを指令する意向を明らかにしている。
28戦全勝(22KO)無敗のバルガスは、180センチ近い長身から打ち下ろす、速くて多彩な左ブローを武器にする25歳。スピードもあり、その長い距離は対戦相手にはやるづらいことこの上ない。
メキシコでは早くから世界王者候補と目され、複数階級制覇をしていくだろうと期待される超新星バルガスの世界初挑戦が、長谷川選手相手に巡って来るとは。
記憶に残る3階級制覇を達成した長谷川選手だが、ルイス戦前の8月初めに脱臼骨折したという左手親指は全治まで2ヶ月ということもあり、暫くはゆっくり休養してほしいというのがファンの願い。
しかし、王者には常に新しい挑戦者が、牙を向い来るのはこの世界の習わし。
今後の動向に注目したい。