2月のカール・フランプトン(英)戦でプロ初黒星を喫し、WBA世界スーパーバンタム級王座を失うと共に、顎の骨折で戦線離脱していたスコット・クイッグ(英)がリング復帰。明日、医師の最終チェックを受け、「スパーリングも出来るようになる」と話すクイッグは、「早く世界王者に戻りたい」と続けている。
復帰戦で世界タイトル挑戦の機会を臨むクイッグのターゲットは、7月20日に大阪で開催されるIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦、1位和氣慎吾vs2位ジョナサン・グスマン(ドミニカ)戦の勝者。
クイッグのIBランクは現在5位。3位レイ・バルガス(メキシコ)は、9月に開催されるWBC世界同級タイトル戦、王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)vs挑戦者長谷川穂積(真正)戦勝者への指名挑戦が確実視されている。
4位アルベルト・パガラ(比)は、9日(日本時間10日)、米・カリフォルニア州サンマテオでのセサール・フアレス(メキシコ)戦で8回KO負け。プロ初黒星を喫し、世界戦線から後退。次回ランキングではクイッグと入れ替わることになるだろう。
王座決定戦の勝者は、初防衛戦で最上位挑戦者との対戦を求められると思われ、その場合、クイッグが浮上して来る。
フランプトンとの再戦オプションもあるというクイッグは、フランプトンがレオ・サンタクルス(メキシコ)に勝ち、フェザー級王座を獲得した場合には、フェザー級へ上げての再戦も視野に入れている。
豊富な資金を武器に好カードを連発している英・ボクシング界。クイッグ擁するエディ・ハーンの再起戦プランに注目。