ウェルター級最強との声も上がる、IBF世界ウェルター級王者ケル・ブルック(英)が米国進出を画策。今夏にも元2階級制覇王者ポール・マリナージ(米)と対戦する話がある。2014年8月、米国リングでシェーン・ポーター(米)から世界王座を奪っているブルックだが、米国での知名度はいまひとつ。
Showtimeのボクシング中継では、準レギュラーとしてコメンテーターを務めるマリナージは、昨年8月のダニー・ガルシア(米)戦で、55万ドル(約6200万円)の報酬を得るなど、著名選手との対戦も多く知名度がある。
ガルシアに敗れた試合後、「おそらく再び試合をすることは無い」と引退を示唆していたが、欧州からオファーが来るとすぐさま反応。ガルシア戦から2ヶ月を空けずにイタリア・リングで再起。12月には英国で欧州連合のウェルター級王座を獲得している。35勝(7KO)7敗。
ブルックは最新試合で指名挑戦者ケビン・ビジェ(カナダ)を僅か2回で粉砕。3度の世界王座防衛戦を全て規定ラウンド以内で片付け、ビッグネームとの対戦を望んでいる。36戦全勝(25KO)無敗。
米国リングに売り込みをかけたいブルックにとって、マリナージは格好の対戦相手ともいえる。マリナージは、「ニューヨーク(地元)で対戦したいね!」と、意気盛んなところを見せている。
最強王者の米国進出計画。今後に注目!。