ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)が、セルゲイ・フェドチェンコ(ウクライナ)とWBO世界Sライト級暫定王座を争った14日(日本時間15日)のメキシコシティ・アリーナはこの日がこけら落とし。2万人収容のアリーナには、TVカメラで視界をさえぎられるために客席が用意されなった部分を除き用意された1万4千の座席が埋まった。
リングには新旧メキシカンスターが顔をそろえた。
左から、クリスチャン・ミハレス、ウリセス・ソリス、ウンベルト・チキータ・ゴンザレス、アナ・マリア・トーレス、ジョバンニ・セグラ、その後ろにフリオ・セサール・チャべスJr.、ジャッキー・ナバ、イルマ・サンチェス、エルナン・タイソン・マルケス、オマル・チャべス。
リングアナウンサーは、おなじみのジミー・レノンJr。
「ここ一番」のWBO役員コンビ。バルカッセル会長と、同会長の「右腕」でこの一戦の立会人ルイス・ペレス。
颯爽とリングに登場するマルケス。
緊張と気合が入り混じるフェデチェンコ。
フェドチェンコの後方が、ウクライナでフェドチェンコをプロモートする「K2ウクライナ」代表のアレキサンドル・クルスユク。クリチコ兄弟をプロモートする「K2プロモーション」と提携関係にある。
メキシコの有力選手を参加に収めるフェルナンド・ベルトランプロモーター。
初回からマルケスはフェデチェンコに襲い掛かった。
フェデチェンコは硬いブロックで対抗。
しかし、反撃までは行かない。
5回はマルケスが上下に打ち分けた。
第6ラウンド。フェデチェンコは得意の左でマルケスの前進をストップさせようとする。
試合は完全にマルケスのペース。しかし、フェデチェンコも必死に応戦。
だが、パワーの差は明白で相打ちでもマルケスが勝る。
試合はいよいよ第9ラウンド。フェデチェンコには逆転KOしかない。
メキシカンの大歓声はマルケスにKOを期待する!
べリスタイントレーナーのアドバイスを受けるマルケス。
マルケスが攻める!
しかし、試合をあきらめないフェデチェンコは懸命の反撃。
試合はいよいよ最終ラウンドを迎えた。
試合はフェドチェンコが最後まで耐え抜いて試合終了。
公式スコアは、119-108、118-110、118-110。一方的スコアとなったが、ウクライナ人の頑張りが目立った。
人気の点で今までいまひとつだった実力者マルケス兄は、パッキアオとの第3戦でついにスターダムを得たか?
日本にもファンが多いマルケス。一体どこまで戦い抜くのだろうか。