トップランクのボブ・アラムは、英国でマッチルーム・スポーツのバリー・ハーンと会談。交渉が進められているWBA世界スーパーバンタム級正規王者・スコット・クイッグ(英)と、ノニト・ドネア(比)のタイトルマッチ開催に向け話し合った。
アラムはドバイ開催の線で動いていたが、ドバイ興行に出場予定とされていた選手には、新しいスケジュールやプランが浮上。クイッグvsドネア戦もその一つで、両者はこの試合を11月21日(現地時間)、クイッグの地元英・マンチェスターで開催することで同意。
元5階級制覇王者ドネアが王座返り咲き目指す一戦は、完全あるアウェーで行われる可能性が強くなった。英国でクイッグと対戦することに付いてはドネアも了承済で、早くから陣営は強い自信を表明していた。
パワーで勝るドネアに対し、クイッグは地元の大声援をバックに地の利を活かした、負けないボクシングで対抗してくるだろう。異様な雰囲気の英国リングで、ドネアがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、大いに楽しみです。
さて、アラムがドバイ興行開催にこだわるのは、HBOの予算が残り少なくなっているため。今後、年末に向けてHBOが放映するカードは、厳しく厳選されて来ており、HBOとは別な予算が出るドバイ興行に期待が。
WBO世界ウェルター級の新王者ティモシー・ブラッドリー(米)と、サダム・アリ(米)のタイトル戦も、アリが22戦無敗の指名挑戦者だといっても、HBOは全く興味を示しておらず、ドバイ開催がなくなるとアラムも頭が痛い。
11月21日はHBOのメガファイト、コットvsカネロ戦がラスベガスである。クイッグvsドネア戦も、HBOでの放映が計画されていることを含め、今後、HBOがどんなカードにOKを出すのか、大いに注目されます。