かつて、坂田健史(協栄)選手と、WBA世界フライ級王座を賭け、パリ、東京で2度に渡る死闘を繰り広げた元2階級制覇王者ロベルト・バスケス(パナマ)が、8日(日本時間9日)、ウルグアイ・モンテビデオで、2年ぶりにリング登場。
元WBA世界スーパーフライ級暫定王者のラファエル・コンセプション(パナマ)と、空位のWBAスーパーバンタム級南米王座を争った。両選手共に再起戦で、バスケスが2年ぶりならば、コンセプションも1年10ヶ月ぶりの試合。
試合はスタートからコンセプションが攻勢をかける。打ち合いは望むところのバスケスも応戦し、激しい打撃戦が繰り広げられたが、2回、3回とパワーで上回るバスケスが優勢。そして迎えた第4ラウンド、バスケスの右フックでコンセプションはダウン。カウント中にタオルを投入したセコンドがリングに入り、試合は終了。
バスケスが快勝で南米王座を獲得すると共に、世界ランク復帰を確実にした。32歳のバスケスは、33勝(23KO)6敗2分。敗れたコンセプションは18勝(8KO)8敗1分。33歳の敗者はこれがラストファイトになる模様。
3階級制覇を目指すバスケスの標的は、WBA世界同級暫定王者モイセス・フローレス(メキシコ)=23戦全勝(16KO)無敗=と見られ、9月22日(現地時間)米国で開催予定の、ルイス・エマニュエル・クゥソリート(亜)=21勝(19KO)1敗=相手の初防衛戦の動向を睨み、チャンスを伺って行くことになる。