かつて、パナマボクシング界の救世主とまで言われた、元2階級制覇王者ロベルト・バスケス(パナマ)が再起を表明。早ければ3月にもリング復帰のプランがあることを明かした。06年パリ、07年東京で、坂田健史(協栄)選手とWBA世界フライ級王座を争ったバスケスは、5月で32歳になる。
2012年11月、2013年3月と、バスケスの為にセットされたようなWBA世界バンタム級暫定王座決定戦では、上位にランクされる理由がない、ジョン・マーク・アポリナリオ(比)相手に2戦連続して引き分け。
悲願の3階級制覇達成ならなかったバスケスは、仕切り直しで2013年8月、地元パナマシティの8回戦で、ミニマム級上がりの元世界挑戦者ワルベルト・ラモス(コロンビア・現WBA世界バンタム級14位)と対戦。
ラモスに勝てば、当時の正規王者亀田興毅選手へ挑戦と、カルロス・ゴンサレス・マネジャーがぶち上げていたものの、よもやの判定負け(スプリット)。
この相手にまさか負けるとは思っていなかったのは私も同じで、気になって山田純夫氏にちょっと探りを入れてもらったところでは、この時のバスケス、相手を舐めて全く練習に身を入れてなかったとのことで、「やっぱりか」と納得。
敗戦にショックを受けた陣営は長い冷却期間を迎え、バスケスは、兄弟で営む警備業に身を入れていたが、ここに来て「私のボクシングキャリアは、まだ終わっていない。体重も増えていないしね」と、自信の再起宣言。
ラモスに借りを返すことが、元のレールに戻る最善の道だと思うが、果たしてどんな再起のレールが敷かれるのか
確かに天才型。陣営の中ではまるで王様で、上に立ったら落ちるのも早そうな性格かと感じたが、勝負が終わってみれば案外いいヤツだった。
辞めるに辞められない、燃え尽きられないバスケス。
練習に身を入れて、悔い無き選手生活を送ってくれることを期待します!。(;^_^A