17日(日本時間18日)、ラスベガス・MGMグランド・ガーデン・アリーナで4度目の防衛戦に挑む、WBC世界Sバンタム級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)は、121.5ポンドで計量クリア。世界ノーランクの挑戦者ヘスス・ルイス(メキシコ)は122ポンドでパス。
元スパーリング・パートナーのマヌエル・ローマン(メキシコ)を、軽く2回でストップした3度目の防衛戦に続く、イージーな戦いと見られる王者は計量後、次の対戦相手に、アブネル・マレス(メキシコ)、ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)を希望。
リゴンドーとの対戦OKは昨年来、チャンピオンから聞かれている言葉で、あまり説得力はない。現実的にサンタクルスの次戦は、同じアル・ヘイモン傘下の元3階級制覇王者マレスとの戦いになると見られる。
ノニト・ドネア(比)同様、1階級落として世界王座カムバックを狙うマレスは、バージル・ハンターとのコンビも1試合だけで解消。元の攻撃的ボクシングで、主役に返り咲こうとしており、好戦的なサンタクルスとの対戦は、面白い試合になるだろう。
その後はエディ・ハーン=ヘイモンの線で、WBA世界同級の正規王者スコット・クイッグ(英)との王座統一戦が予想され、最終的にリゴンドーとの主要4団体王座統一戦もあるか、というのがもっぱらの見方。
しかし、リゴンドーにはヘイモンとは相反する、ジェイ・Zのロック・ネイション・スポーツが再び接近中で、これが決まるとヘイモン・ファイターとの対戦はない。また、日本からも次の対戦オファーがあったことを、マネジャーのゲリー・ハイドが明かしており、今後の同行に注目。
今回、ノーランカー相手に75万ドル(約8700万円)の報酬を得るサンタクルス。マレス戦が決まれば大台の100万ドル突破は確実。その後は階級アップを急ぐと思われ、今年は名のある選手と対戦して行くことになるだろう。